e22 琵琶粉

琵琶湖の魚を使った佃煮味ふりかけ

学校名立命館守山高校
会社名琵琶粉
商品名琵琶湖のおいしい粉
部署・役職学年ニックネーム
社長3年ヤマケン
経理部3年スナ
仕入れ部3年コウ
広報マーケティング部3年だーやま
広報マーケティング部3年たまちゃん

リンク集

商品・サービスの説明

〈商品概要〉

[商品ジャンル]
ふりかけ

[価格]
500円

[容量]
40g

[原材料]
小あゆ・ワカサギ・ごま・実山椒・醤油・砂糖・味醂・発酵調味料(一部に小麦・えび・大豆を含む)
※本品はえびが混ざる漁法で採取されております。

[送料について]
1個
全国一律送料150円
2個
全国一律送料160円
3個
全国一律送料 210円
4〜6個
全国一律送料 250円
7個以上
全国一律送料400円

[配送について]
お届け日時はご注文日から3日から1週間を予定。

[ターゲット]
学生を中心といた幅広い層。
ターゲットを限定しないことで全世代から愛される商品を目指す。

[注意事項]
※開封後は冷蔵庫で保存し、お早めにお召し上がりください。※

〈商品の詳細〉

 私たちの商品である「琵琶湖の美味しい粉」は、創業70年を超える老舗店伊吹食品さんの佃煮を大胆に使い滋賀県の魅力を詰め込んだサスティナブルなふりかけです。ふりかけのベースは、発売時期の秋が旬である琵琶湖産の小アユとワカサギの佃煮を乾燥させ砕き粉末状にしたものです。この佃煮は本来、頭がとれてしまったり、お腹が裂けてしまったりなど商品化することができない魚を利用しています。また、伊吹さんの名物である実山椒を入れることで味にアクセントがついています。子供から大人までご飯が進む佃煮味ふりかけとなっています。一つのパックあたり40gのふりかけを入れる予定で値段は500円(税込)で販売します。包装にはジップロックがついおり、長期保存が可能でいつでも簡単に好きな量を楽しんでもらえます。

〈動機〉

 私たち琵琶粉は滋賀県の学校に在籍する5名が集まったチームです。「琵琶湖×学生 琵琶湖をもっと身近に」を軸に商品開発を行ってきました。私たちは幼い時から琵琶湖で泳いだり釣りをしたり、課題研究をしたりと、琵琶湖と共に成長してきました。そして今では琵琶湖のことが「大好きだ」と胸を張って答えることができます。一方で今、滋賀県では若者の琵琶湖愛が徐々に薄れてしまっている現状があります。この現状を解決するためにも琵琶湖の魅力を自分たちから商品を通して発信したいと考えました。また、ただ県内に発信するだけでなく全国に向けて魅力を届け、滋賀県の産業の活性化に繋げたいと思っています。滋賀県民は私たちのように琵琶湖と共に成長した経験があります。県内全ての小学5年生が琵琶湖の上で宿泊するうみの子学習や、琵琶湖博物館でのFW、カヌー体験など沢山の琵琶湖に触れる機会があります。それにもかかわらず、多くの人が琵琶湖への関心が薄れている理由として「身近に感じられる機会がないから」という背景があるのではと考えました。自分たちに琵琶湖愛が生まれた要因には、積極的に琵琶湖と関わってきた要素が一番強いと考えています。そこで今の強制的な教育の場ではなく、「食」という面から琵琶湖を身近に感じられる機会を提供できる商品にしたいと考えました。そこで、琵琶湖の課題を解決する一端を担う商品を作ろうと外来魚に目を向けました。滋賀県内の漁業組合の方にインタビューをしたところ、外来種の漁獲量は年々減少しており琵琶湖をPRする上では根絶を目指して駆除している外来種を使うのではなく、在来魚をメインに魅力を伝えていってほしいとのことでした。そこで次に私たちが目を向けたのが琵琶湖の魚を使った食べ物、湖食です。私たちは琵琶湖という存在をもっと多くの人に身近に感じてもらいという思いがあったからこそ琵琶湖の食が身近ではない現状に問題意識を持ち、湖食文化に高校生の視点を加えた新たな解決策を考えたいと思いました。そこで私たちが目をつけた湖食が琵琶湖の幸を利用した佃煮です。佃煮には広い世代の人から親しまれる魅力があるにもかかわらず顧客の多くはお年寄りの方であり、湖食離れが進む学生の興味きっかけがない現状がありました。それに対して私たちが考えた問題解決策がふりかけでした。ふりかけという、普段の生活にも手軽に活用でき、魚嫌いの人にもハードルを下げて楽しんでもらえる商品を作ることで、琵琶湖を多くの人に身近に感じてもらえると考えました。また、ふりかけにすることで魚に抵抗感を感じてしまう原因となる魚の頭や目が形として残らないため多くの人を巻き込むことができると思っています。

セールスポイント

1. 湖食文化離れを防げる点

 若い世代にとって生活に身近で買いやすく、普段使いのできる「ふりかけ」という商品を通して、琵琶湖の食文化に再注目してもらうことができると考えました。実際に学生185名にオンライン上でアンケートを行ったところ「琵琶湖の魚を食べる、または触れる機会はどのくらいありますか?」という質問に対し、全体の63.9%から「全くない」との回答があり、滋賀県の生徒も琵琶湖の魚を食べる機会が減っているという現状があることがわかりました。
 その一方で、別の設問の「琵琶湖の魚を食べたい・食べてみたいと思いますか?」に対しては半数以上が、どちらとも言えないもしくは食べたくない、と答えたという現状があることがわかりました。この結果より多くの若い世代の湖食離れを防ぐためには、魚や伝統を前面に押し出すのではなく手の取りやすいふりかけという商品が最適だと考えました。
 そしてこの商品を通して琵琶湖の魚のおいしさや魅力を伝えることで、湖食を身近に感じてもらえることが可能になります。また、私たちがこの商品を販売することで漁業と若い世代をつなぐ架け橋の役割を担うことができるのではないかと考えています。

2. 付加価値を作れる点

 実際に琵琶湖の湖魚を使った佃煮を販売している「佃煮の伊吹」というお店にヒアリングしたところ加工の際に頭がとれたりして正規の商品にならないものがあることがわかりました。そこで、本当は価値があるのに捨てられたり安く売られたりしている価値が下がっているものを私たちが介入することで付加価値をつけ新しい価値を生み出すことができます。これは社会的に価値が減ったものに再度価値を見出すという社会的意義があると考えました。

3. 漁業に新しい価値を見出せる点

 若い世代が漁業に携わることで、今までになかったアイディアや視点を高校生から提供することができます。これは、若い世代の興味を惹きつけ漁業などの第一次産業離れを防ぐことにつながります。また共同開発先の会社からは、客層自体が高齢化して若い世代からの関心が低いこれからの時代に生き残るため新しいサービスの形を模索している最中であったことがわかり、このように実際に高校生と関われることが「嬉しい」との声を頂きました。これは、伝統や経験が重要視される産業が新しいサービスを展開する際に高校生の視点を提供することができます。

実現可能性

1.「佃煮の伊吹」さん(以下、伊吹さん)と既に商品共同開発の許可が取れている点

 最初にお電話させていただいた時から、私たち高校生と一緒にビジネスをしたいと言っていただきました。一次審査が通った際には、販売ならびに共同開発をさせていただく確約が取れています。既に伊吹さんの髙橋年彦社長にオンラインでインタビューを行い、本店へ訪問もさせていただきました。話の中で、佃煮の再利用を主な目的として伊吹さん自身でも商品作りを試されたことがあり、商品を新たに開発したいというニーズがあることもわかりました。 セールスポイントでもある通り、伊吹さんの佃煮製品で、現在破棄しているものや価値を下げて販売しているものを、主なふりかけの原材料とするため仕入れ面でも安定しております。製造の安全性においても伊吹さんが食品製造に関する許可をお持ちであり、従業員さんたちだけで製造、パック詰め、ラッピングまでされているため非常に高いと言えます。販売については、伊吹さんのオンラインショップがあるため、オンライン販売・発送に関しても問題ありません。

2. アドバイザーとして、滋賀県漁業協同組合連合会さんとの連携が取れている点

 私たちはインターネットで調べるだけでなく実際のニーズを把握するため、既にメールでのやりとりとインタビューを通してたくさんの商品アドバイスをいただきました。滋賀県の琵琶湖そして漁業の現状についても現場のご意見をいただきました。

3. 店頭販売として、実際に何店舗か置ける見込みがある点

 共同開発先の伊吹さんは長浜に店舗を構えており、常連の方々への販売が確実にできるということで、実現可能性は高いといえます。普段から商品を買っているからこそ、そこにお弁当のお供といったさらに身近なふりかけを手に取ってもらいたいと考えています。さらにその他4箇所で店頭販売をしているため、私たちの商品を販売できる見込みが高く、実物を見て頂ける機会が増します。それらは、黒壁スクエアという観光地としても栄えている場所のため、観光に来た方々へのお土産という観点からも琵琶湖の魅力を身近な商品から発信することができます。

4. 立命館守山高校内、ならびに立命館系列の生協で販売予定がある点

 校内のお弁当を食べている学生に対して対面販売を行う予定です。学生の生活に溶け込みやすい身近な商品となって購入のハードルが低くなり、リピーターを獲得することも可能です。同じ高校生が開発に携わっているという点でも、一度食べてみたい!という気持ちを引き出すことができます。また同じ立命館系列の高校生プロジェクトということで宇治と長岡京にある2つの高校、3つの大学キャンパスにも置いていただける可能性が高いと言えます。商品の背景とともに、お弁当のお供になる、というポップを貼り付けて販売できれば、購買で気軽に買っていただけると考えております。

5. 広報として立命館守山高校のHP掲載、SNSの開設ができる点

 まずは身近な滋賀県内でダイレクトに商品の魅力をアピールしようと考えています。立命館守山中学、高校のHPはアクセス数も高いため認知度を上げる第一歩として最適です。商品を宣伝するためのInstagramやX、そして商品HPを開設し、そこからオンライン購入へアクセスできるようにします。商品自体にもQRコードを添付し、商品HPと紐付けておきます。HP内で顧客対応のためのお問い合わせフォームを設置しておく予定です。
 その後、私たちが直接アピールすることのできない方々へも身近な生活に寄り添う商品を届けるため、クリック型広告を使用し、インターネットで顧客を獲得します。インプレッション広告よりも、費用面で顧客の獲得効率を上げることができます。