e23 茶々

茶殻と蕾光和紙を使った消臭剤

学校名埼玉県立所沢西高等学校
会社名茶々
商品名pikacha
部署・役職学年ニックネーム
社長・仕入れ部2年りんりん
人事法務部・広報マーケティング部2年ちー
経理部2年あおたむ

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商品・サービスの説明

防災に役立つ!廃棄茶葉を使った光る消臭剤★

廃棄茶葉 × 蓄光和紙 = 「pikacha」

私たちの学校がある埼玉県所沢市には全国的にも有名なたくさんの狭山茶園があります。そこから、毎日多くの廃棄茶葉が出ることを知り、これらを活用した商品を開発したいと思い付きました。

乾いた廃棄茶葉(お茶殻)は、天然の消臭剤になります。お茶殻は、ポリフェノールの一種である茶カテキンが含まれており、それには悪臭を消す働きがあります。

また、埼玉県の特産品の一つに2014年11月にユネスコの無形文化財にも指定されている小川和紙があります。この小川和紙に蓄光塗料を混ぜた物で作られた紙の作品が2011年3月の東日本大震災の際に避難所で非常に役立ったということをネット動画で知りました。地震が増えている昨今、蓄光は改めて注目されるべき素材だと思い、蓄光和紙を消臭剤の装飾に活用することを決めました。

埼玉県の特産品である狭山茶の茶葉と蓄光小川和紙を取り入れた商品が「pikacha」です。

普段は玄関やトイレ、下駄箱やロッカーなどのインテリアとして楽しみながら、震災などのいざという時には持ち出し可能のライトに大変身する機能的な消臭剤です。

商品のデザインは、AとBの2タイプあります。

Aタイプは女性やファミリー層向けの商品で、玄関やトイレに置くことを想定しています。上部にある花の部分が鮮やかに光ります。

Bタイプは学生向けの商品で、下駄箱やロッカーにマグネットで貼り付けることを想定しています。サイズも小型でこのマグネットがついていることで設置も簡単です。星のデザインの部分が光ります。

消臭剤本体の他にも、詰め替え用の単品消臭剤もセット販売します。また、消臭剤としての役目が終わった後は、消臭剤のケースのみ光るインテリアとして活用したり、他の消臭剤に詰め替えたりして活用することもできます。

<商品を考えるにあたり参考にさせていただいた動画>
Local Topics Japan
【LT】世界初!電源無しで光る「カラー蓄光折り紙」(埼玉)
https://www.youtube.com/watch?v=BCDlqhCC7ng

 私たちが商品企画を考えるにあたり、まずたくさんのキーワードを挙げていったのですが、その中で最後まで残ったのが「地域」・「防災」・「エコ」という3つのキーワードでした。地域の企業でエコな素材で災害時に役立つものはないか調べていたところ、さいたま市の「常磐スクリーンプロセス」さんが蓄光を使った和紙を製作されていることを知りました。何度か連絡を取ろうと試みました。しかし、現在会社を一時閉鎖されているようで、担当者の方と残念ながら直接お話することはできませんでしたが、是非この蓄光を使った和紙のアイデアも参考にして商品を作りたいと思いました。動画の中で、代表の内舘さんも「埼玉を盛り上げたいという思いから蓄光小川和紙を開発され、2011年3月の東日本大震災の際に、ボランティアの一環として福島県南相馬市の仮設住宅に蓄光技術を使った小川和紙を送ったところ大変喜ばれた」とおっしゃっています。また、「電源なしで光るという蓄光は命を守るうえで活用していただけたら」ともお話されていました。これらのお話の内容から着想を得て、今回私たちは「pikacha」という商品を開発しました。

セールスポイント

私たちの商品のセールスポイントは全部で7点あります。

① 地域のものを活用し広めるための商品である

過去の報告書も拝見し、地域の特産品などを販売している高校が多い中、「埼玉県≠何もない県」ではなく、地元である埼玉県や所沢市のものを活用し、その魅力を伝えられる商品を作りたいという想いからこの商品を考えました。狭山茶、小川和紙という2つの埼玉県に関わるものを使って商品の販売を通じて、全国の商品を手に取っていただいた方々に埼玉県の魅力も知って欲しいです。

廃棄茶葉については、学校の近所にあり学校の部活動(茶道部)でも日頃からお世話になっている「新井園」さんから提供していただくことが決まっています。学校近隣の企業であるためご協力いただくにあたり、地域の方々とのコミュニケーションの輪を広げ地域活性化に貢献したいです。

② 防災に役立つ商品である

蓄光は太陽光に1分間あてるだけで、最長4~6時間光を持続する素材です。一般的なLEDライトと比べても十分な明るさがあり、時間とともに光の効力は低下するものの、優しい光を放ちます。電気を使わずにエコな点や災害時などの緊急時に役に立つなど、近年地震などの災害が増える中で注目が集まる素材です。非常時にも、手に取りやすい大きさで、蓄光の優しい光は見ている人に安心感を与えます。

③ エコな商品である

廃棄茶葉を活用した消臭剤は約2週間効果が持続します。それまで、ゴミとなり廃棄されていたものを、昔ながらの知恵を使い消臭剤として再利用します。また、蓄光も電池不要で太陽光を利用したエコな商品であるため環境にも配慮した商品です。また、消臭剤本体の部分にもプラスチックではなく紙を使用しています。

④ 今までにない新しい発想の商品である

消臭剤の商品開発を思い付いた際に、消臭効果が切れて2週間で商品ごと捨てられてしまうのはもったいないと思いました。蓄光和紙の飾りをつけることでインテリアの置物としても実用性を発揮するこれまでにはないデザインや機能性を備えた斬新な商品です。

⑤ SDGs(社会的ニーズへの対応)を意識した商品である

企業が経営を行うにあたり、SDGsを意識するということはもはや当たり前になりました。企業の社会的責任を果たすためにもこの商品がSDGsのどの目標と関わるか考えることはとても大切だと思います。

「3 すべての人に健康と福祉を」 「7 エネルギーをみんなに そしてクリーンに」「9 産業と技術革新の基盤をつくろう」「11 住み続けられるまちづくりを」「12 つくる責任 つかう責任」「13 気候変動に具体的な対策を」に特に関連しています。

⑥ 幅広い層に販売できる商品である

AとBの2つのタイプを用意し、蓄光和紙も全6色用意し、カラフルな商品の中から好きな色の商品を手に取ってもらいたいです。また、男性・女性にとらわれないユニセックスなデザインや使用場面など実際の使用イメージを写真に撮り商品紹介をする中で、あらゆる年代性別の消費者の方に購入していただけると考えます。

⑦ 香害の問題にも対応できる商品である

100%天然素材である茶葉を活用した消臭剤は身体に優しいです。近年問題になっている、香害(香水や合成洗剤・芳香剤などによってもたらされる健康被害)にも対応した、 お茶のほのかな良い香りのする消臭剤です。新型コロナウィスルの落ち着きとともに、マスクを外すご時世となり、においの問題にも需要が高まっていると言えます。

実現可能性

<会社名の由来>

会社名の「茶々」(ちゃちゃ)は狭山茶に由来します。狭山茶は日本5大銘茶の1つです。私たちの通う所沢西高校が位置する埼玉県所沢市をお茶どころとして全国の皆さんにも知って欲しいと考えました。また、覚えやすくポップな会社名なため明るいイメージを持ってもらえると思います。

<商品名の由来>

商品名の由来の「pikacha」(ピカチャ)は、音の響きの良さと商品名からどのような商品か連想してもらうことを意識してつけました。小型でかわいらしい商品であることを意識して、商品名にも親しみやすく愛着を持ってもらえるように工夫しました。

<人員>

私たち「茶々」は3名という少ない人数ですが仲の良い友人どうしのためチームワークはばっちりです。昨年度、「公共」の授業で商品開発について学び、そこから興味を持ち企画を考えてきました。

<仕入れ先>

廃棄茶葉は学校近隣の埼玉県所沢市にある「新井園」さんに分けていただけるか依頼したところご快諾いただけました。商品販売に向けて試作の段階からご協力いただき廃棄茶葉を定期的にいただける予定です。また、蓄光和紙については、かつて製作されていた埼玉県内の企業「常磐スクリーンプロセス」さんが会社を一時閉鎖されているため、和紙を購入して自分たちで蓄光素材を用いて自分たちで加工するか、小川和紙の会社に製作を依頼するか現在検討中です。その他、消臭剤容器や蓄光パウダー等についてはインターネットで購入する予定です。

<広告宣伝>

  1. SNS
    Instagram、Twitter、YouTube、TikTokなどソーシャルメディアの各担当を決めて定期的に情報を発信しながら宣伝します。
  2. 地方メディア・地域広報誌
    地域のテレビ・ラジオ・新聞・市役所の広報誌に取材依頼をさせていただく予定です。
  3. 学校HP
    本校の学校HPや生徒会のTwitter等でも拡散していただく予定です。
  4. 対面販売
    本校の文化祭(9月30・10月1日)と地域のイベント等での販売をお願いする予定です。

<法的規制>

消臭剤は薬事法や家庭用品品質表示法の対象外であるとともに、自然に配慮した素材で作成しているため規制にはかかっていません。

<廃棄茶葉の活用>

事前に社長がInstagramでアンケートを取ったところ、38人からの回答がありました。「あなたはお茶殻を捨てますか?」という質問に、84%(32人)の人が捨てる、16%(6人)の人が捨てないと答えてくれました。多くの人が、お茶殻を消臭剤として活用できるということを知らないか知っていても捨ててしまうという現状に対して、商品の説明としてお茶殻の活用方法も一緒に伝えられるようなリーフレットも作成し商品に同封する予定です。

<ラッピング>

ギフトとして購入する方もいることを考えギフトラッピングにも対応する予定です。

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