e06 サスティナブラザーズ

廃棄ビニール傘を再利用したビニールバッグとハンガー

学校名江戸川学園取手高等学校
会社名サスティナブラザーズ
商品名アンブラザーズ
部署・役職学年ニックネーム
社長1年ソラニン
経理部(部長)1年ポンチョ
仕入れ部(部長)1年瞬間接着剤
人事法務部(部長)1年オカピ
広報マーケティング部(部長)1年ウタ
仕入れ部1年イクラ

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商品・サービスの説明

・「アンプラザーズ」は、廃棄予定だった透明なビニール傘を使ったハンガーとビニールバッグ、「サスティナブラザーズ」のロゴステッカー2枚のセットである。

・ビニールバッグは、傘のビニール部分を、ハンガーは、傘の骨組み部分を再利用したものである。この商品は日本でのビニール傘のゴミ問題について、より多くの方々に知っていただきたいという私たちの思いから生まれたものである。そのため、ハンガーとビニールバッグの両方に傘そのものの素材感を可能な限り残したデザインである。

「サスティナブラザーズ」のロゴデザイン

まず、「サスティナブラザーズ」という企業名は、日本語で「持続可能な」という意味の英単語“sustainable”と、日本語で「仲間」という意味の英単語“brother(s)”を組み合わせて考えたものである。ロゴには、“sustainable”から「S」「T」の2文字を“brother(s)”から「B」の1文字をとり、「S」「T」「B」の3文字を入れ、基調となる色については、環境にやさしいイメージのある緑色とオレンジ色を採用した。

また、弊社は廃棄予定の傘を使った商品を販売するため、傘のイラストをロゴに使用した。

・商品は、ビニールバッグの色別に2種類販売する。

①無色透明のビニールバッグ(とハンガー、ステッカーのセット)
②有色透明のビニールバッグ(とハンガー、ステッカーのセット)

①は、透け感を最大限活かせることが強みであり、②は、中身を少し見られにくくしたいというニーズに応えたものである。②については、色は選べないこととし、色はランダムで販売する。その際、お客様がイメージと違うと感じてしまい返品やクレーム等が多発しないよう、事前に広報用のSNSアカウントで10個ほど例を示す。

・ビニールバッグの持ち手の色については、3種類から選ぶことができる。

※ 持ち手:PP玉巻ひもを三つ編みにして製作する。

①青・白 ②赤・白 ③緑・白

・ステッカーについては、ロゴのオリジナルバージョンと白黒バージョンを1枚ずつ(計2枚)をセットに含む。ともに円形のステッカーであり、直径15cmとする。白黒バージョンのロゴは、透明なビニールバッグに合うデザインである。

商品イメージ

・ターゲット層:おしゃれや「映え」に敏感な10代~40代の女性

・配送について

商品を気泡緩衝材で包み、段ボールに入れて配送する。定形外郵便(規格外/250g以内)の扱いで配送する。
バッグに関しては、4つ折りにした状態のものを気泡緩衝材で包む。尚、傘から再利用したビニールは比較的柔らかいため、バッグに折り目がつくことはない。

・送料について

日本全国350円(税込)である。送料は、お客様負担とする。

・販売方法について

ネットショップと取手駅前での販売を予定している。

セールスポイント

①廃棄予定のビニール傘を用いている。

ビニールだけでなく、骨組みも再利用しており、ゴミとなる部分が最小限である。

現在日本では、廃棄予定の傘を用いた商品として、ビニール部分を再利用した商品を販売している企業はあるものの、骨組みを再利用した商品を販売している企業はない。弊社は、骨組みを利用した商品を販売する日本で唯一の企業となる。

現在、日本では1年間に廃棄されるビニール傘は約8000万本であり、これはCO2の排出が合計約6万トンであることを意味している(※1)。「アンブラザーズ」を売れば、傘のゴミ問題について多くの方々に知っていただくことができ、課題意識を持つ人が増えると思われるため、この問題の解決につながる。

※1: https://signal.diamond.ip/articles/-/1631(最終アクセス日:2023/06/10)より

また、廃棄される傘を減らすという観点から見ると、ビニール傘の再利用はSDGsの目標「12つくる責任 つかう責任」「13気候変動に具体的な対策を」「15陸の豊かさも守ろう」の達成につながる。

②バッグについては、材料がビニールであるから耐水性がある。

雨に濡れたり、お茶をこぼしたりしても、拭くだけですぐに元通りになる。

③同じくバッグについて、透明で、おしゃれである。

ビニールバッグは、ビニールの透明な素材感を楽しめることや、バッグの中身をあえて見せ、写真を撮って楽しむことができること、中に収納したものが一目で分かることなどが売りの商品である。ビニールバッグというと、プールバッグなど夏のイメージが強いかもしれないが、透明であるため他の素材や洋服の邪魔をしないという点や、入れる中身で印象をいくらでも変えることができるという点で、ファッション面でとても優れており、1年中使えるアイテムである。

また、透明であるから、オタク向けの痛バッグ(好きなキャラクターや推しのグッズを飾るバッグ)にもなる。

↑イメージ写真(中身は付属しない。)

実現可能性

⑴傘の回収について

江戸川学園取手中・高等学校を含めた県内の学校数校から回収する予定である。

⑵傘の選別基準

商品の質の向上、お客様の満足度向上のため、以下のものは商品に使わないこととする。

  1. 後述の洗浄手順を踏んでも汚れが取れないもの
  2. 透明でないもの
  3. 素材がビニールでないもの
  4. 骨組みが折れているもの

※上記の条件に当てはまるものについては、NPO法人ワールドギフト様に寄付させていただく予定である。(寄付の際にかかる費用は自社負担とする。)

⑶傘の分解、洗浄の方法について

傘の分解、洗浄は私たち自身で行う。手順は以下の通りである。

①傘の分解方法
ビニールを外す
1、露先を骨組みから外し、ビニール部分のみをハサミで切り取り、外す。
2、ネームやつゆ先を切る。
骨組みの解体
3、ペンチを使って骨組みを解体する。

※上の画像について、手順1で写した傘と手順2、3で写した傘は異なる傘である。
(どのような傘でも同じ手順を踏んで分解するため問題はない。)
参考:https://plasticity.co.jp/pages/umbrella-recycling-program (最終アクセス日:2023/6/10)

②傘のビニール部分の洗浄方法
1、水で泥や土などの汚れを落とす。
水を流しただけでは取れなかった汚れについては、スポンジや雑巾を使って拭き取る。
2、重曹で消臭する。
水1Lに対して、大さじ1程度の重曹を溶かしたものに、2時間ほどビニール部分を漬けたまま放置する。
(重曹には、消臭効果だけでなく、防カビ効果もある。)
この方法であれば、大きな袋やバケツを使って大量のビニールを一気に消臭できるため、かかる手間が少ない。
3、乾いたタオルで水気を拭き取る。
参考: https://araou.jp/article/4241 (最終アクセス日:2023/6/9)

⑷製作方法について

①ビニールバッグ

1、傘の分解後のビニールを折り、バッグに使わない部分を切る。
2、写真の赤い部分を熱圧着でくっつける。

(上の部分は2枚ずつ圧着し、左、右、下の部分は4枚ずつ圧着する。)

3、圧着した部分を内側にするために裏返す。
4、持ち手を通す位置に、ハトメ抜きで穴を開け、ハトメリングを取り付ける。
5、PP玉巻ひもを三つ編みにする。
6、5でできた紐を4の穴に通して先端を結ぶ。

②ハンガー
1、はんだや接着剤で骨組みを組み合わせ、糸や針金などで結ぶ。その際、はみ出た部分はペンチで切る。
2、1で使わない骨組みの部分をペンチで折り曲げ、フックを作る。


3、1と2をくっつける。

⑸商品の耐久性について

①ビニールバッグ
バッグの耐久性を高めるため、ビニールは2枚くっついているデザインとし、ビニールをくっつける方法は熱圧着とする。

また、試作品のビニールバッグに辞書3冊(2.1kg)を入れて振ってみたところ、破れなかったため、普段使いするにあたっては耐久性に問題はないと考えられる。

次に持ち手についてだが、PP玉巻ひもを三つ編みにして製作するため、強度は十分である。

試しに、三つ編みにしたPP玉巻ひもに辞書が3冊(2.1kg)入ったバッグを吊り下げてみたところ、破れたり千切れたりすることはなかった。よって、普段使いするにあたっては耐久性に問題はないと考えられる。

②ハンガー

はんだや接着剤で接着を行うため、強度は十分である。尚、試しに本校のブレザー(625g)を掛けてみたところ、変形したり部品が外れたりすることはなかったため、普段使いするにあたって耐久性に問題はないと考えられる。

⑹人的資産について

ロゴのステッカー以外の商品の製造は他の企業に委託せず、全て私たち自身で行うため、6人で全てを行うのは難しいと考える。そのため、江戸川学園取手中・高等学校でボランティアを30名ほど募集する。募集は、生徒全員が使っているClassiホームというアプリのアンケート機能を使用して行う予定である。

ボランティアの活動時期・活動内容については、夏季休業期間のうち数日間学校に来ていただき、傘の分解や洗浄、バッグの持ち手の製作などを行ってもらう。謝礼として、希望者には「アンブラザーズ」を渡す。

尚、アンケートで、傘の廃棄問題に関心のある有志者を募集するため、あくまでも製造の協力は個人の自発性によるものであり、弊社とボランティアの間に雇用関係は存在しないので、労働基準法に抵触することはない。

その他の時期については、私たち自身で製作を行う。

また、発送や顧客対応については、私たち自身で行うこととする。

(7)広報活動について

弊社の広報活動は次のようにする。

1、商品の写真やセールスポイントをまとめた広告を作成し、学校や駅など多くの人の目に留まるところに貼る。

2、ターゲット層の多くが利用していると考えられるInstagramやTwitterで企業アカウントを作成し、製作の様子や製品の使用例などを投稿する。また、YouTube Shortsを利用したコンテンツを配信するため、Googleアカウントも広報用に作成する。

(8)ステッカーの製造について

株式会社ステッカージャパン様に600枚の15×15(cm)の耐水ステッカーの製造を委託する。

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