日本の歴史や文化を楽しく学べるデジタルコンテンツを内蔵したNFC カード

学校名 | 岩田高等学校 |
会社名 | 札和堂 |
商品名 | Nippon Gate (ニッポンゲート) |
部署・役職 | 学年 | ニックネーム |
---|---|---|
社長 | 3年 | ほー |
仕入れ部・広報マーケティング部(部長) | 2年 | アン |
経理部・広報マーケティング部 | 3年 | い |
商品・サービスの説明
日本の歴史・文化 ×️ VR空間 × NFCカード
私たちの商品は①海外から日本に来ている観光客②日本の歴史や文化に興味がある人に向けた商品です。①日本の歴史や文化について楽しく・分かりやすく学べるバーチャルコンテンツと②VR空間でのアバターを活用した異文化交流を提供します。コンテンツは全て日本語と英語で表示し、日本の歴史や文化について海外の人に伝えられるコンテンツ作りを目指します。これらのデジタルコンテンツを内蔵したNFCカードを販売し、スマートフォンで簡単にコンテンツにアクセスできるようにすることで商品の気軽な普及と汎用性を高めます。


商品概要
- 商品ジャンル:NFCカード
- サイズ:85.6 × 54 (mm)
- 厚さ:0.25 (mm)
- 価格:500円
配送について
包装方法 : B8の硬質カードケースで商品を保護した後封筒に入れる
送料 : ①日本の場合:全国一律110円
②海外の場合:120円〜200円(地域差あり)
発送予定日: 注文後3日〜6日
到着予定日: ①日本の場合:発送後3日〜7日程度
②海外の場合:発送後3日〜18日程度
デジタルコンテンツの内容
① 日本の歴史や文化について楽しく学べるバーチャルコンテンツ
1)歴史的建造物、日本の文化・自然遺産の再現 (以下再現予定の建造物)
神社・寺の再現:神社や寺は日本の伝統文化を象徴する場所であり、日本の最も有名で綺麗なシンボルの一つでもあるため。
城の再現:日本の城は武士の拠点としてだけでなく、昔の権力と文化の中心地としても日本の歴史と文化を象徴しているため。
温泉の再現:日本はその特徴的な地形により、世界的にも珍しい質の高いお湯が多数存在しているため。また、温泉は自然が生み出した特別の美しさを感じさせるため。
銅像の再現:歴史上大きな貢献をした偉人や歴史を風化させないために作られた銅像は、今や地域のシンボルとしてその地にいるため。
富士山の再現:標高3776mと日本で一番高い山であり、その雄大な姿や美しい円錐形、周りの自然景色の豊かさは、古来より人々に畏敬され、日本の最も有名なシンボルになっているため。
Tokyo Skytree:世界一高いタワーとしてギネス世界記録に認定されているため。特に夜になるとライトアップされ、とても美しいタワーになるため。
広島県産業奨励館の再現:産業奨励館は原子爆弾投下による惨禍の歴史的証人であり、核兵器廃絶と恒久平和への決意の象徴として、ユネスコの世界遺産に登録されていたため。
上記にあるようなものを原則、全国47都道府県から1つ以上選びます。
そして、その建物のデータや写真をphotogrammetry に挿入し、建造物を再現します。
以下にある写真は、実際に大分県内にある銅像の写真を撮り、photogrammetry で再現してみたものです。


(※写真はイメージです)
2)再現した建造物内での学び
再現した建築物のVR空間では、その建築物にまつわる歴史や文化の知識を①再現した歴史的建造物の中を自由に散策しながら②クイズ形式で知識を学ぶことで楽しく・分かりやすく学べるようにします。
クイズ形式にすることで、海外の方や日本の小・中・高校生等の日本の歴史や文化にあまり親しみがない人でも学びやすくします。


(※写真はイメージです。)
② VR空間でのアバターを活用した異文化交流
VR空間内では、アバターを通してNFCカードを持っている日本中・世界中の人との気軽な交流ができるようにします。そこでは、互いの国について教え合ったり、歴史や文化に関する意見や考えを交換したりしてもらう予定です。交流は基本音声で行います。
<カードの使用方法>
① NFCカードを買う
② NFCカードをスマートフォンで読み取る
③ コンテンツを見る

セールスポイント
商品開発のきっかけ・商品コンセプト
日本の歴史や文化を世界に広めたい!
私たちは大分県にある学校のメンバーで構成されたチームです。私たちの学校にはAPUコースという、国際性に力を入れており多くの留学生がいるコースがあります。色々な海外の方と交流する中で、日本について聞かれることが多いにも関わらず、それに対して私たち自身が全く答えられず悔しかったことが商品開発のきっかけになりました。例えば、大分県は温泉が有名ですが、大分県に来た留学生に温泉について聞かれた時も、温泉に入る・湯船に浸かるという文化を英語で伝えることが難しく、また、その文化がなぜ始まったのかという文化の歴史を聞かれた時も答えられなかったことがありました。私たちの学校は普段から生花教室を開催していたり、文芸鑑賞祭を開催していたりと日本の歴史や文化を学ぶ機会は多くあったにも関わらず、実際に海外の人に伝えるとなると上手くできなかった現実が日本人としてとても悔しかったです。これは、日本の歴史や文化に関する知識が少ないことは勿論のこと、得た知識を英語で伝える練習をしていなかったからだと考えました。しかし、家や学校だけでは日本の歴史や文化を学べる機会やコンテンツが少ないです。あったとしても、時間や資金の面から初心者には手を出しにくいものが多かったです。この現状と思いから着想を得たのが「Nippon Gate」という商品です。日本の歴史や文化について日本語と英語で気軽に学べる環境づくりをバーチャル空間内で実現したいと考えました。バーチャル空間だと時間や場所に囚われることなく、世界中の人との交流がしやすいからです。商品コンセプトとして①まずは日本人が日本人としての誇りを持ち、日本の歴史や文化について包括的に楽しく学ぶこと、②次に得た知識を海外の人にも伝えられるようにすること、③最後に日本人と海外の人双方が互いに学び合える異文化交流の場を作ることという3つを掲げ、これらを達成できるような商品作りに励みます。特に、これから異文化交流をしていきたいと思っている人、海外留学に行こうと思っている人にとってとても有意義なコンテンツになると考えました。
NFCカードにした理由
私たちは、日本の歴史や文化の面白さや魅力を日本人は勿論のこと、海外の人にも伝えたいと思い、時間や場所に囚われないデジタルコンテンツの作成をしてきました。しかし、実際にデジタルコンテンツを作っている方にお話を伺った際、デジタルコンテンツの宣伝をするだけでは商品として広まりにくいという現状があることを知りました。そこで、注目したのが「ポストカード」と「観光ナビ」です。ポストカードは旅の思い出を視覚的な「モノ」として残せるため観光客にとても人気です。ポストカードのように、デジタルコンテンツをただ広めるだけでなく、「モノ」としてお土産の用途を追加することで商品の気軽な普及が出来るのではないかと考えました。また、現在景勝地の入り口に、観光ナビと呼ばれる、NFCチップを埋め込んで多言語に対応して景勝地の説明が見られる仕組みが整えられてきています。このNFCチップはSuica等の交通系カードにも使われており、持ち運びがしやすいことを知りました。そこで私たちは、「ポストカード」のような「モノ」としてのお土産の要素と「観光ナビ」のような学びの要素を組み合わせた、「NFCカードでデジタルコンテンツが見られるようにすること」を考えました。つまり、NFCカードにデジタルコンテンツを内蔵することで、お土産としての用途が加わりより商品が普及しやすくなること、また、持ち運びができるようになることが決め手です。
会社名・商品名の由来
会社名「札和堂」の由来
「札」:これは私たちの商品であるNFCカードを表しています。「札」は昔、情報伝達の手段として多くの人に重宝されていました。なので、「日本の歴史や文化を後世に繋ぐ役割を担い、全ての人から愛される商品にしたい」という思いを込めています。
「和」:これは、日本が古くから大事にしている「和の心」を表しています。
「堂」:この漢字には、古く接客や礼式などに用いた建物・多くの人が溢れた建物という意味があります。なので「私たちの商品が日本の歴史や文化を学び、気軽に異文化交流ができるVR空間として、多くの人の憩いの場になって欲しい」という思いを込めました。
つまり、私たちの社名は「札」(NFCカード)を使って世界中の人に「和」の心を提供する「堂」(場所)という意味です。自分たちの商品であるNFCカードとそれを使って私たちが提供したいものを漢字として分かりやすく表現しました。主に日本の歴史や文化について扱っているため、日本の誇りや信頼感を表せるよう、しっかりとした印象を与えられるような名前にしました。
商品名「Nippon Gate」の由来
「Gate」には日本語で「扉」や「入り口」という意味があります。この商品が「Nipponn」(日本)を学ぶ「Gate」(入り口)として「皆さんの日本に対する興味・関心を高め、全ての人が気軽に日本について学べる環境を提供したい」という思いが込められています。
ターゲットの詳細
私たちはターゲットについて、この商品を①お土産として使いたい人②学ぶものとして使いたい人の2つに分けました。
①について、
これは、この商品を日本に来た記念として購入したい観光客の方、また、日本から海外に行く際(ホームステイ等)のお土産として購入したい日本人という意味です。
②について、
これは主に日本の歴史や文化に興味がある日本人、海外の方です。
商品・サービスの説明欄で①海外から日本に来ている観光客②日本の歴史や文化に興味がある人に向けた商品と記載しましたが、より詳しいターゲットを明記したいと思います。
①お土産として使いたい人
- 海外から日本に来ている観光客
来日している外国人観光客は年々増えています。(データ①)それに伴いお土産の需要が高まっているため、商品の需要も高まると考えました。また、この商品は①パッケージを日本を象徴するデザインにしており海外の方の目を引くこと②帰国後もデジタルコンテンツを通して日本に浸ることができること③NFCカードという形式のため、お土産として持ち運びがしやすいことから外国人観光客をターゲットにしました。
(データ①: https://www.jnto.go.jp/statistics/data/_files/20250521_1615-1.pdf :訪日外客数2025年4月推計値:JNTO日本政府観光局 2025年5月21日より)
(データ①: https://statistics.jnto.go.jp/graph/#graph–inbound–travelers–transition :訪日外客数の推移: JNTO日本政府観光局 2025年5月23日より)
- 海外にホームステイする日本人
海外に行く際、特に短期留学においてホームステイをする人は多いです。そしてその際、日本に関するお土産を持って行く文化が根付いています。しかし、日本からのお土産の選定はとても難しいです。社員たち自身、海外でのホームステイで日本からのお土産を持っていった経験がありますが、アレルギーや好みの違い、持って行きやすさに配慮しながらの選定に苦労しました。しかし、この商品をお土産として持って行けば、アレルギー等の心配はなく、かさばらないため持っていきやすいです。加えて、この商品をお土産として持って行けば日本のことを話せるきっかけ作りとしても役立ち、話題の提供ができます。ホームステイの際、ホームステイファミリーと話す内容に困るという人は多いので、私たちの商品がお土産として最適だと考えています。
→ 主に日本に来ている海外の方をターゲットにします。
②学ぶものとして使いたい人
- 海外に留学生として行く日本人(主に中・高・大学生)
コロナ禍が開けたことや日本政府が留学支援に力を入れていることから海外留学をしたい・しているという人年々増加しています。(データ②)そこで多くの留学生が困るのが「日本に関する質問」です。海外に行き交流を行う時、私たちは「日本代表」として海外の人に「日本の歴史や文化」を聞かれます。しかし、日本の歴史や文化に日頃から親しんでいないことや海外の人に伝えることを前提として日本文化を学んでいないこと等の理由から上手く答えられない人が多いです。社員たち自身、留学や海外での異文化交流経験がありますが、日本の歴史や文化について上手く話すことができなかった、海外に行く前にもっと日本について話す練習をしておけば良かったと、とても悔しい思いをしました。今まで海外留学に行ったことがある人は社員達と同じような経験や思いを持っている人が多いと思います。しかし、日本の歴史や文化について気軽に学べるコンテンツはとても少なく、ないと言っても過言ではないくらいです。加えて、たとえあったとしても金銭的にハードルが高いものや分かりにくいもの、知識を得る・活用するために作られていないものが多いです。授業で歴史や文化について学ぶ機会はありますが、テストのためということが多く、海外の人に伝えられるような実用的な学びではありません。そこで、今まで海外留学に行って悔しい思いをした人は勿論のこと、これから海外留学に行こうと思っている人(主に学生)に向けてこの商品を販売したいと考えています。これから留学を考えている人には、グローバル化が進む現代社会で自国について話せるようになることはとても重要であること、海外留学に行った際は日本の歴史や文化について聞かれることが多いことを伝えることでニーズを増やしていきたいと考えています。VR空間内での海外の人との交流もできるため、留学に行く前の準備段階にぴったりです。
※ここでの留学生とは、1週間程度の短期留学から1年以上の長期留学まで幅広い学生を指します。
(データ②: https://www.mext.go.jp/a_menu/koutou/ryugaku/1412692_00003.htm:「日本人学生の海外留学状況」及び「外国人留学生の在籍情報」について: 文部科学省 令和7年4月30日より)
- ホームステイの受け入れを考えている日本人
現在、来日する外国人の割合は増えています。(データ①)加えて、金銭的な安さやローカルな魅力を知れること等からホームステイの需要が増えています。(データ③)社員の中にも実際にホームステイの受け入れを経験したことがある人がいますが、⑴の海外留学の人たちと同様、日本の歴史や文化について沢山聞かれ答えられなかったことや、たとえ知識があり自分の中で分かっていたとしても、それを英語で上手く伝えられなかった等の苦い経験があります。特に、ホームステイの受け入れとなると日本のことを知りたい・日本を味わいたいと思って来てくれている人がほとんどなのでより日本に関する知識が求められます。そこで、日本の歴史や文化に関する知識を事前に学べるこの商品があれば、このような人たちが使いたいと思うのではないかと考えました。
(データ①: https://www.jnto.go.jp/statistics/data/_files/20250521_1615-1.pdf :訪日外客数2025年4月推計値:JNTO日本政府観光局 2025年5月21日より)
(データ①: https://statistics.jnto.go.jp/graph/#graph–inbound–travelers–transition :訪日外客数の推移: JNTO日本政府観光局 2025年5月23日より)
(データ③:ホームステイマーケット| 2024〜2032 :ホームステイの市場規模、シェア、成長、および業界分析、タイプ別、アプリケーション、2032年までの地域の洞察と予測:Business Research 2025年5月19日より)
- 未来のグローバル社会を生きる子ども達(主に小・中学生)
益々グローバル化が進む社会の中で未来の日本を担う子供達が自分が住んでいる国についてしっかりと学び、誇りを持つことは重要であると考えます。しかし現在、小中学生が気軽に、かつ、しっかりと日本について学べる媒体はないと言っても過言ではありません。そこで、小学生や中学生でも分かりやすいクイズ形式で日本の歴史や文化について学べるこの商品は需要があるのではないかと考えました。
- 海外の人で日本に興味があるが金銭的・時間的な余裕のなさにより日本に来ることが難しい海外の方
日本のアニメや漫画は海外でも人気が高く、日本に来たいと思っている人は多いです。(データ④)しかし、海外の人が日本に来るには莫大な費用と時間がかかります。特に、アニメや漫画に親しみやすい海外の学生や来日に多くの費用と時間がかかる欧州の方々にとって来日するハードルはとても高いです。この商品は、デジタルコンテンツを使用することで時間や場所に囚われない学びと交流を実現できること、NFCカードを使用しており海外への輸送が安易なことから、このような日本に興味がある海外の方にも需要があると考えます。
→ 主に海外の人との異文化交流する予定がある日本の若者を想定しています。
(データ④: https://souken.shingakunet.com/higher/2024/04/post-3386.html :編集部リポート/日本における留学生在籍の現状:リクルート進学総研 2024年4月12日 より)
(データ④: https://www.nsasia.co.jp/jsj/jobseeker/column/外国人留学生が増加している理由 :急増している日本へやってくる外国人留学生 なぜ日本を選んだの?:JOB SEARCH JAPAN より)
(データ④: https://yolo-work.com/5054 :留学生とは?日本に来る外国人留学生の理由や目的を知ろう!:YOLO WORK 2025年5月16日より)
なぜ購入されるのか ——ターゲットを踏まえて——
私たちはこの商品が購入される理由を①消費者の立場から②社会的利点からという2つの観点から考えました。
①消費者の立場
- お土産として気軽に買うことができる
一般的に歴史・文化やメタバースに関するコンテンツは初心者にとって難しい・わかりにくいというイメージがあり、簡単に始められないと思っている人もいます。しかし、私たちはそのような人がいる中でも歴史・文化やメタバースを「学ぶもの」としてだけではなく、「お土産」としても販売することで初心者や馴染みのない人にとっても買いやすくしました。また、私たちはカードのデザインにもこだわっており、一瞬で日本を感じられるデザインとなっていることやかさばることがないことからお土産に最適です。
- 日本の歴史や文化について楽しく学ぶことができる
(日本人)
私たちが学生77人に行った調査では、日本の歴史や文化に興味がある人は78%いました。一方で、自分が日本の歴史や文化を知っているかという質問には80%以上の人がよく知らないと答えており、日本の歴史や文化に特化して学べるコンテンツや機会が少ないことが分かります。実際、文化庁の調査でも自分の住んでいる地域のオンラインを含めた文化的環境に満足している人は3割程度しかいませんでした。このことから、歴史や文化についてクイズ形式で楽しく分かりやすく学ぶことができるこのコンテンツはニーズがあると考えます。

図1:
住んでいる地域のオンラインを含めた文化的な環境への満足度
(文化庁委託事業「和3年度文化に関する世論調査」分析協力:京都大学こころの未来研究センターPL:内田 由紀子教授)
(海外の人)
本格的に日本の歴史や文化について学ぶことのできる機会が海外では格段に少ないです。加えて、海外の人にとって日本固有の精神や考え方を英語で理解するのはとても難しいと思います。しかし、この商品はクイズ形式で学びやすく、また、より正しい知識を学ぶことができます。更に、交流できる場もあるのでモチベーションになると考えます。
- 気軽に異文化交流が出来る
(日本人)
日本財団の調査によると、海外の友達を作ってお互いの文化について共有したいと思っている人は多いです。(図2)一方で、金銭面により気軽に異文化交流が出来ていない人が多くいます。(図3)また、私たちが生徒77人に行った調査でも日本の歴史や文化を世界に広めたいと思っている人・他の国の文化を知りたいと思っている人はどちらも90%を超えていました。
この商品では、現地や交流イベントに行くよりも簡単に多くの海外の人と交流することができます。海外の人と日本の魅力について話す機会を多くの人に提供することができるため、海外の友達を作りたいと考えている多くの人に愛されると考えています。

図2:
海外の友達を作りたいと思うかとその理由:
18歳意識調査「第14回―海外と日本―」 要約版 日本財団 2019年5月29日より

図3:
1年間で外出を伴う形での文化体験をしなかった理由
文化庁文化に関する世論調査和5年度より
(海外の人)
アニメや漫画の影響で日本に興味を持っている人が多いです。(データ⑤)一方で、時間や費用の観点から来日するハードルが高い人が多く、日本に来たいのに来られない人が多くいます。(データ⑥)特に欧州は金銭的・時間的なハードルが高いです。私たちの商品では、500円で異文化交流の機会を得ることができ、一度購入すると何度でも異文化交流が出来ます。また、日本についてクイズ形式で学べるようになっているため、海外の方でも楽しく日本の歴史や文化について学ぶことができるため、需要があると考えます。
(データ⑤: https://yolo-work.com/5054 :留学生とは?日本に来る外国人留学生の理由や目的を知ろう!:YOLO WORK 2025年5月16日より)
(データ⑥: https://www.jnto.go.jp/statistics/data/_files/20250521_1615-4.pdf :国籍/月別訪日外客数(2003年〜2025年):いJNTO 2025年より)
- 日本に対する理解を日本人と海外の人双方の視点から深められる
(日本人)
今までの学校の授業のような一方的な学びではなく、海外の人を交えての多角的な視点から日本を学ぶことができます。現在の課題として、日本の歴史や文化を海外の人に伝えることを前提として詳しく学べる機会が少ないことが挙げられますが、私たちの商品では日本人・海外の方双方が互いに学び合いながら交流することができるため、この課題を解決することができます。
(海外の人)
この商品では旅行雑誌やSNSで得るような知識ではなく、本格的な知識をクイズ形式で楽しみながら簡単に学ぶことができます。加えて、実際に日本人と交流することができるため、日本に関する知識を深めたり、日本の友達を作ったりするのに最適です。
②社会的利点
- 日本の歴史や文化に興味・関心を持つ人を増やすことができる
現在、日本の歴史や文化に関心がない人が増えてきています。(図3)特に、日本の未来を担う若者がしっかりと日本の歴史や文化について興味を持ち、学ぶことは将来のグローバル社会を生きる日本にとってとても重要です。この商品は、カードとして気軽な普及が可能なことに加え、クイズ形式で気軽に学べるため、興味・関心を持つ人を増やすことが出来るのではないかと考えます。更に、日本の歴史や文化にデジタル空間を組み合わせること、そしてそれをNFCカードに内蔵するという、新しく、斬新な方法で販売します。これにより、日本の歴史や文化に興味がない人の日本の歴史や文化に対する古い・分かりにくいというイメージを覆すことができると考えています。更に、異文化交流もできるため、日本の歴史や文化だけでなく、日本自体に興味を持つ人も増やすことができると考えています。

図4:
1年間で外出を伴う形での文化体験をしなかった理由
文化庁 文化に関する世論調査 令和5年度より
- 日本の歴史や文化に対する理解度を世界中で高めることができる
この商品はNFCカードとしての販売のため、手軽さや販売費用において世界への普及が容易です。また、クイズ形式で気軽に日本の歴史や文化に対する理解度を高められることは勿論のこと、英語と日本語での表示のため、その日本の歴史や文化に対する理解度を世界中で高めることができます。これは、日本人の中で日本の魅力を海外の人にしっかりと伝えられる人を増やすことは勿論、海外の人の中でも日本を広めてくれる人を増やすことに繋がると考えています。
- 異文化交流の機会を増やすことができる
グローバル化が進む現在、異文化交流の機会を学生の内から増やすことは重要です。しかし、異文化交流の機会には地域差が顕著という課題があります。この商品は、場所を問わずに交流することができるため、私たちの商品の普及はこの課題解決につながり、全ての人が平等に異文化交流の機会を得られるきっかけ作りになります。
自分たちの強み
私の学校は英語教育に力を入れており、帰国子女も多数いるなど、英語が得意な人が多いです。私達のコンテンツは日本語と英語での制作のため、実際に作ることになり、コンテンツ内容を確定させる際には、英語が得意な人たちに協力してもらえるよう、許可を頂いています。また、私の学校はIT教育にも力を入れており、デジタル(メタバース)に精通している人が多くいます。学校内の1つの部活にデジタルコンテンツを実際に作っている部活があるため、実際に作る際には協力してもらえるよう、こちらも許可を得ています。
コンテンツの魅力・クオリティ
日本の有名な建物や観光地に実際行かなくてもVR空間やPhotogrammetryという最新の技術を使用することによって日本について多く知ることができることがこの商品のコンテンツの魅力です。日本の歴史的・文化的な建物全体はもちろんのこと、細かいデザインまで正確に見るとができます。VR空間のため、色々な角度から歴史的・文化的建造物を楽しむことが出来ることも魅力の1つです。また、建物や観光地に関する日英での説明文とクイズもあるため、日本人は勿論、海外の方々にも日本についてもっと知ってもらう貴重な機会になると考えています。
日本の歴史や文化を学ぶことの魅力
日本の歴史や文化を学ぶことでそれに関する知識を得られるのは勿論のこと、未来を担う若者たちがその知識を用いて日本の唯一無二の歴史や文化を現代社会で発展させていくことに役立ちます。また、現代社会誕生の歴史や昔から伝わってきた様々な価値観や生活様式等を深く理解することで自分がどんな価値観で育ったのか、自分はどんな人なのか等の自己理解をし、視野を広げることができます。一方、外国人にとっては、日本の歴史や文化を学ぶことで自分の国とは異なる価値観や美意識を理解することができるようになる等の自国の文化を相対的に捉える視点が得られ、多文化理解や国際感覚の意識を高めることに繋がります。
異文化交流の魅力
異文化交流は、①表現力・共感力・論理的思考力が高まる②自国への理解・誇りが高まる③テレオタイプや偏見の機会を減らす「実践の機会」になる等の多くの魅力があります。異文化交流は、自国を知り、誇りを持てることは勿論のこと、自分の国のことを理解した上で他国の歴史や文化をリスペクトし、自分自身や自国の文化を見直すことができる重要な体験です。他の人の生活や考え方をリスペクトすることは安心して暮らせる社会の土台にもなると考えています。異文化交流をすることで世界をより広く、深く感じることができ、グローバル化が進む社会を生き抜く資質を育てることもできます。これは、言葉や文化、距離に関係なく人と人の心を繋げ、共に未来を築くための第一歩となります。
実現可能性
お金の流れ
1次審査を通過し実際にお金を貰えた際は、その資金を主に①NFCカードの作成②デジタルコンテンツの作成とNFCカードへの内臓③販売時の臨時店舗の設営に使います。尚、商品作成時に必要な機材や資材に関しては株式会社OXさんに借りられることが確定しています。

制作過程
私たちは制作過程を①デジタルコンテンツを作る過程と②NFCカードの作成をする過程に分けました。
デジタルコンテンツを作る過程
- デジタルコンテンツの内容の吟味 (8割程度終わっています)
- コンテンツに関するクイズの作成 (内容が決まったものから既に始めています)
- コンテンツの許可取り
- Photogrammetryを用いた歴史的文化的建造物の再現
- SpatialとUnityを用いたVR空間(異聞が交流の場)の作成
→ PhotogrammetryとUnityは無料で使用出来ます。Spatialは月1200円程度です。
②NFCカードの作成
- NFCカードを買う
- デジタルコンテンツが見られるホームページを作成する
- NFC Toolsというアプリ(無料)を使用し、NFCカード内のチップにホームページ情報を入力する
- NFCカードのデザインを考える(完了済み)
- 考えたデザインをNFCカードに印刷する
- 包装して販売
デジタルコンテンツの作成とNFCカードの作成に関して、株式会社OXさんと協力できることが確定しています。また、その際はデジタルコンテンツ作成に必要な機械と印刷機を貸してもらえることになっています。
株式会社OXさんは、①デジタルコンテンツ作成に必要な環境が揃っていること②学校から徒歩20分程度で近いこと③NFCカードに精通していることから、今回協力をお願いする形となりました。
※コンテンツ作成は株式会社OXさんと協力しながら自分たちで行うのでSpatial以外で基本的にお金はかかりません。
発送方法
商品・サービスの説明欄に記載してある通りです。
販路
- 土産店での販売
この商品はお土産としても売り出しているため、土産店で販売する予定です。①NFCカードのデザインが日本を象徴しており、外国人観光客の目を惹くこと②商品ジャンルがカードであるため持ち運びやすいこと③内蔵されたデジタルコンテンツで帰国後も日本に浸れること以上の3つの理由からお土産として重宝されると考えます。都市圏と大分県内の土産店で販売する予定です。
- 大分県内の観光地での販売
大分県内の主要な観光地を訪れ、そこの土産店やその一角を借りて商品を販売したいと考えています。具体的には、「地獄めぐり」や「高崎山自然動物公園」で多くの観光客に愛されている別府市と「湯の坪街道」や「湯布院フローラルヴィレッジ」で知られる由布市内の観光地です。
- 大分県のマルシェ・異文化交流イベントへの参加
- melissa presents「あそまなフェス」こどもマルシェ
- 9月28日(大分県大分市 子供向けイベント)
- なにかいいものみつけようフリーマーケット
- 毎月開催 (大分県別府市 全年代)
※10月から販売開始ですが、商品完成を9月28日に間に合うようにしたいと考えています。
- 文化祭での販売
岩田学園の文化祭にて、NFCカードの販売を行います。①海外からの留学生が豊富にいること②中高一貫校で人数が多いこと③生花教室や文芸鑑賞会を多く開催する等、日本文化の教育に力を入れており、生徒も興味がある人が多いことから多くの売り上げが出ると考えています。尚、文化祭は販売期間内に行われる予定です。
- ネットでの販売
BASEにてオンラインショップを開設し、販売する予定です。海外に住んでいる方にも見ていただけるよう、日本語・英語で作ることを考えています。
- 欧州での販売
販売期間中に欧州であるポルトガルに行き、現地の高校生と交流・ワークショップを開催する機会があるため、そこでNFCカードの販売ができるように手配しました。(ポルトガルに行くのは学校内の活動であり、その機会に付随する形となるため、渡航費等の金銭面の心配は要りません。)実際にポルトガルの大使館の方と交流し、ポルトガルに行った際には支援してもらえることになっています。
※なぜポルトガルなのか−私たちが住んでいる大分市はポルトガルと姉妹都市協定を結んでおり、ポルトガルには「おおいた」という名前のお店があるほどです。しかし現在は金銭面や費用面での課題が多く、交流は年々なってきているという現状があります。交流活性化のため学校内の部活でポルトガルに行くと言う話がありました。これは、私たちがターゲットとしている、日本に興味があるが金銭的・時間的な余裕のなさにより日本に来ることが難しい海外の方(特にハードルが高い欧州の方)に当てはまります。私たちは、この機会を本当に自分たちの商品の需要があるか調べるチャンスだと考え、今回、お願いをして社員が実際にポルトガルに行き、現地での販売ができるように手配をして頂きました。
→私たちは対面での販売とインターネットでの販売を予定しています。
比率としては7:3(対面販売:インタネットでの販売)を考えています。
広報
- 公式Instagram X YouTube TikTok Line アカウントの設立
独自のSNSアカウントを作ります。Instagramに関しては学校のアカウントがあるため、そちらでの広報も行えるよう手配済みです。
- テレビ・ラジオ・新聞への掲載
テレビではOAB大分朝日放送さんに、ラジオではOBSラジオさんに、新聞では大分合同新聞社さんに取材を申し込む予定です。
- チラシの作成
学校内での掲載は勿論のこと(5枚)、各土産店にて掲載していただく予定です。(10枚)また、チラシは対面販売の際のテント部分にも貼る予定です。(5枚)
法令
デジタルコンテンツ内の歴史的建造物
→著作権法第46条(公開の美術の著作物等の利用)に記載がありますが、自由利用が禁じられているのは「建築物を建築により複製する(46条2号)」場合のみです。今回はVR空間での再現のため、商用利用であっても問題はありません。
また、歴史的建造物等で「美術の著作物」や「商標権」が発生するものにおいては、許可取りを実施し許可されたものしか使用しないため、大丈夫です。
NFCカードのデザインは自分たちで考えるため、心配いりません。
商品の実現可能性の根拠
- 比較的作りやすい
デジタルコンテンツは、PhotogrammetryとSpatialとUnityというソフトウェアを使用することで学生の私たちでも作りやすくなっています。また、NFCカードとデジタルコンテンツの連携もアプリを使用することで簡単にできます。制作代についてもNFCカード代と印刷代、サーバー代しかかからないため、比較的費用がかかりません。
- 株式会社OXさんとの協力確約済み
デジタルコンテンツ作成からNFCカードの作成にあたり、全ての過程を株式会社OXさまと協力できるよう確約することが出来ました。学校からの距離も近く、情報共有の面において連携がしやすいです。
- ボランティア確約済み
デジタルコンテンツを作成の際はメタバースを扱っている学校内の部活に協力して頂けることが確定しています。また、英語のホームページやコンテンツ作成の際には、英語が得意な留学生や帰国子女の方に協力して頂けることが確定しています。
- 社員同士の連携がばっちり
私たちは学年の違いがありますが、日々連絡を取ったり、一緒に遊んだりと団結力があります。また、LINEを通しての情報共有が可能なので連携がばっちりです。
顧客対応・クレーム対応について
一次審査を通過した場合には、すぐに公式ホームページを作成します。その際に、顧客対応窓口を設ける予定です。