センス☆イイネ

香り付きの美濃和紙でできた扇子

学校名岐阜県立岐阜高等学校
会社名センス☆イイネ
商品名和香扇-WAKOSEN-
部署・役職学年ニックネーム
社長2年しばたゆ
経理部2年りんた
仕入れ部2年ぐっちー
仕入れ部2年かのん
広報マーケティング部2年あおい
広報マーケティング部2年岐阜の大天使(ミカエル)なかしま

商品・サービスの説明

商品説明      「和香扇-WAKOSEN-」は美濃和紙を使用した香り付きの美しい扇子。扇ぐことで和紙に染み込ませた香りを感じることができます。
ラインナップ檜(hinoki) 岐阜の山々を想像させる清々しく落ち着いた香り。リラックス効果があります。 藤(fuji) 岐阜に多く生育している伝統的な日本の花。甘く、上品な香りを感じることができます。
サイズ約210mm
重さ約20g(梱包込みで約50g)
素材/材質美濃和紙、木
生産国日本
価格税込7,700円
販売場所岐阜県の観光施設の小売店
使用シーンお土産、ギフト、涼、暑さ対策、旅行、出張、お出かけ、浴衣、着物、夏祭り
香りの持続性1~2週間程度
付属品香りを維持するスプレーを1個付属します

セールスポイント

商品開発のきっかけ

私たちは、自分たちにしかできない商品を生み出したいという思いから、まず地元・岐阜の特産品に着目しました。その中で私たちが特に心惹かれたのは、美濃和紙です。
美濃和紙との出会いは、小学4年生のときに訪れた「美濃和紙の里会館」での体験でした。
当時の自分たちは正直に言うと、岐阜県は他県と比べ、特徴がなく、地味だと感じていました。しかし、本美濃和紙は日本三大和紙の一つであり、和紙はユネスコ無形文化遺産に登録されていることを知り、自分の身近なところに世界的に有名なものがあるのかと非常に印象に残りました。また、美濃和紙の制作過程の見学や製作体験、様々な美濃和紙の製品に触れることを通して美濃和紙へのイメージが大きく変化するとともに、岐阜が以前よりも好きになりました。この体験がきっかけとなり、今回の商品開発では「美濃和紙を活かしたものを自分たちの手で作りたい」と自然に考えるようになりました。
そして調査を進めていく中で、和紙に香りをつける技術があることを知りました。また、香り付きの扇子は一部存在しているものの、香りの種類は桜や金木犀などと種類が限られており、香りも扇骨に付けることが一般的で、和紙部分に香りを施した商品はほとんど存在していないことも分かりました。
そこで私たちは、「美濃和紙 × 香り × 扇子」という組み合わせで、まだ世の中にない新しい商品を自らの手で生み出そうと決意しました。地元の魅力を広めながら、和紙の可
能性をもっと多くの人に届けたい——そんな思いを込めて、商品づくりに取り組んでいます。

製品の特徴

和香扇-WAKOSEN-の特徴は大きく分けると4つあります。
まず、ターゲットを外国人観光客(特に岐阜を訪れた方々)に絞っている点です。近年岐阜県の外国人観光客数は増加傾向にあります。実際に観光庁が発表した「宿泊旅行統計調査(2024年・年間値速報値)」によると2024年での外国人観光客数は230万人を超えており、これまでの最高値である2019年の約166万人を大きく上回っています。この数値は全国11位ということです。またコロナ禍の終息、それに伴う規制緩和、円安といった理由でこれからさらに外国人観光客数は増加していくと考えられます。そのため、外国人に向けた商品の需要が高まっていくと考えました。
次に美濃和紙を使用している点です。まず、和紙自体がユネスコ無形文化遺産に登録され
ています。これは外国人が日本を訪れた際のお土産として選ばれる理由になると思いま
す。FAST TRAIN mediaのアンケート調査によると外国人観光客が日本で購入したいお土産のジャンルとして伝統工芸品が全体の約28%と1位でした。他にもまた、美濃和紙の特徴として薄くても丈夫でしなやかな点が挙げられます。この特徴は折りたたんだ時の厚さがうすくなるため、扇子に活かすことができます。このように美濃和紙を使用することには様々な良さがあります。
他にも扇子に香りをつけているところも大きな特徴です。一般的には扇骨と呼ばれる部分に香りをつけますが、私たちは和紙に香りをつける予定です。扇骨に香りをつけることで、香りの持続性が上がり、穏やかに広がります。しかし、デメリットとして香りが薄く、物足りないと感じることが挙げられます。特に外国の方は日本人と比べて香水を日常
的に使う傾向があります。それに対し、和紙に香りをつけると香りが強くなり、扇ぐたびに香ります。また、スプレーをかける量によって、香りの強さが変えられます。課題点としては揮発性が高い点が挙げられますが、これは扇子と同じ香りのスプレーを付属させることで解決することができます。それに加えて、その手間さえも「楽しみの一部」にすることができると思います。また、お手持ちの香水や香料などを使用することで季節や気分に合わせて楽しむことも可能です。
最後の特徴は私たちの商品開発が岐阜の活性化に繋がるという点です。本美濃和紙はユネスコ無形文化遺産に登録されていますが、「本美濃和紙保存会」に登録されている会員は現在6人であり、また、手すき和紙の製造に使われる刷毛職人は全国で1人のみと後継者不足が深刻な課題となっています。私たちは材料から製造、販売までほぼすべてを岐阜で行います。材料では岐阜の特産品である美濃和紙、檜と藤を香料に使い、製作では石川紙業様、販売では株式会社丸高様をはじめとした岐阜の卸売業者に協力していただきます。これにより扇子1つが工房、卸売といった様々な岐阜の産業を巻き込むことが可能になり、岐阜、美濃和紙の活性化に繋がると思います。また、扇子と共に、香りに使用した岐阜の特産品、美濃和紙の説明書を付属させるつもりです。これにより購入された方へ岐阜をより知ってもらう機会を提供できます。

実現可能性

制作について

「株式会社石川紙業」という岐阜県美濃市の老舗企業との連携により製造体制は確保できると考えられます。株式会社石川紙業様は1902年創業の歴史ある企業であり、職人の繊細な手作業により製品が作られています。既に株式会社石川紙業様とはメールで何度もやり取りをさせていただいており、商品の大まかなイメージ、香りのつけ方、納期、製造数などに関してお互いの認識を共有しています。ですので、一次審査が通過した際はスムーズに制作に取り掛かることが可能です。

販路

岐阜や日本へ訪れた外国人がターゲットであるため、岐阜県、特に高山、郡上、白川郷の小売店や道の駅などで販売したいと考えています。既に卸売業者の「株式会社丸高」様に商品を高山、郡上、白川郷の店舗に置いていただけることになっています。ネットでの販売は、商品の香りを直接お試しいただきたいと考えているため行いません。

広報

和香扇-WAKOSEN-の公式Facebook,Instagram,Xを設立します。商品の説明、香りに使用している岐阜県の特産品について投稿予定です。ターゲットが外国人であるため、日本語だけでなく、英語にも対応した投稿を行う予定です。またチラシを作り、観光施設に掲載していただく予定です。

法令

景品表示法:
香りの原料、持続期間を記載します。
著作権、意匠権:
扇子のデザイン、パッケージのデザインは石川紙業様のデザインの中から選びます。
インバウンド対応:
商品パッケージ、および説明書には日本語、英語、中国語の3言語で対応を行い、観光客の方にも安心して使用していただけるように配慮します。

商品の需要

前述しましたが岐阜県の外国人観光客数は増加しています。また、伝統工芸品の人気も高く、美濃和紙を使用した扇子は十分に需要があると考えます。