ロスフラワーを媒体にした広告サービス

学校名 | 神戸大学附属中等教育学校 |
会社名 | フラワラフ |
商品名 | Brand-New Bouquet |
部署・役職 | 学年 | ニックネーム |
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社長 | 1年 | つばさ |
経理部 | 1年 | こてつ |
仕入れ部 | 1年 | おとは |
広報マーケティング部 | 1年 | そら |
商品・サービスの説明
私たちは、ロスフラワーを活用した広告代理サービスを提供します。本来であれば企業が廃棄するはずだった花を二次利用し、環境に配慮した企業の広報活動を支援します。
結婚式場やカーディーラーで使用されたお花は、多くの場合、イベント終了後すぐに廃棄されてしまいます。
実際、お花の約30〜40%が廃棄されていると言われており、本数にすると年間およそ10億本、金額にして約1,500億円もの損失につながっているのが現状です。
もちろん、すでに枯れてしまった花であれば仕方がないかもしれません。しかし、まだ十分に美しく、綺麗な状態のお花までもが捨てられてしまうことに、私たちは強い「もったいない」という想いを抱きました。
そこで私たちは、結婚式場やカーディーラーで人々の特別な時間を彩ったお花を、ドライフラワーとして再生し、新たな形で販売するという取り組みを考えました。
このドライフラワー販売事業は、廃棄予定だったお花を活用している点はもちろんのこと、お花を提供してくださる企業にとって「広告メディア」としての役割を持っている点に最大の特徴があると考えます。
たとえば、結婚式場であれば、通常は『ゼクシィ』のような広告媒体に掲載して集客を行います。しかし、こうした媒体に掲載するためには、一般的に200万円前後という非常に高額な広告費が必要になります。
私たちのモデルでは、その廃棄予定だった花を活用し、お客様の手元に届く“広告付きの商品”として再活用することができます。ドライフラワーに企業の紹介カードやメッセージを添えることで、企業や施設の世界観・価値を自然に伝える広告として機能します。
これは、式場にとっては広告費削減の手助けとなり、地球環境にとっても廃棄物削減という点で非常に有意義です。
また、多くの結婚式場はレストランやホテルと併設されていることが多く、ドライフラワーという形で式場だけでなく、レストランや宿泊施設の情報も一緒に届けることができるのは大きなメリットです。
さらに注目すべきは、この仕組みが新たな顧客層にリーチできる点です。
たとえば、カーディーラーから提供されたお花をドライフラワーにした場合、もともと「車に興味がなかったけれど、お花が好き」という方の手に届くことがあります。そこに車に関する情報が添えられていれば、その方が“花をきっかけに”車の情報を知り、店舗に足を運ぶ動機づけとなる可能性があります。
このように、今まで活用されていなかった「花」に新たな役割を与えることで、企業にとっての宣伝効果、環境への貢献、新たな購買導線の創出といった、さまざまな価値が連鎖的に生まれる好循環が形成されるのです。
これは、単なるドライフラワー販売ではなく、「廃棄物から価値を生み出す広告のアップサイクル」ともいえる、非常に意義深い取り組みだと考えています。
セールスポイント
・環境活動に関心がある人
普段からエコやゴミ削減を意識する。
「廃棄される花を再利用している」と知り、購入。
花を見るたび、自分の行動が少しは地球に優しいことを実感し、満足感が得られる。
・お花が好きな人
お花が好きで興味を持ってくれた。
大好きなお花を少しでも守ることができると考え、購入。
ずっと飾っておけるドライフラワーが社会問題解決につながっていると日々思い
自分の行動を誇らしく感じられる
以上は、具体的な購入者の像です。
ところで、ロスフラワーを活用したドライフラワーを購入する人はかなり意識高い系の人なんじゃないの?そんなひとあんまりいないんじゃないのと思いませんでしたか?
しかし、私たちが文化祭にて来場者の方々全員を対象に行ったアンケートで、「ロスを活用することに興味をもっていますか?」という質問をしたところ、回答者92人中91人が興味がある(Yes)と回答しました。この結果から、ロスというのはすべての人にとって身近なものなので、幅広い層からの関心があるということがわかりました。つまり、ただただ花を販売するのではなく、「ロス」を活用しているほうが消費者はより価値を感じるということです。よって、多くの方々に購入していただけることが見込まれます。
インターネットショップ(BASE)ですべての人を対象に販売するのでどんな人にでも買ってもらえます。花を買ってもらうことで、花を提供してくれた企業について発信することができます。
以下は具体的な場面の例です。
私たちの商品は、単に廃棄されるはずだったロスフラワーを活用するだけでなく、それを通じて企業のメッセージを新たな顧客層に届ける役割を担っています。
たとえば、カーディーラーから提供されたお花をドライフラワーに加工してお届けするケースを考えてみましょう。
もともと「車にあまり興味がなかったけれど、お花が好き」という方が、このドライフラワーを手に取ることがあります。そこにさりげなく車に関する情報が添えられていれば、その方は「花をきっかけに」車に関心を持ち、実際に店舗へ足を運んでみようと思うかもしれません。
ほかにも、結婚式場から提供されたお花をドライフラワーに加工してお届けするケースを考えてみましょう。
もともと「結婚式場やホテルの利用を考えていなかったけれど、花が好き」という方が、このドライフラワーを手に取ることがあります。そのお花に結婚式場やホテルの情報が添えられていれば、自然と興味を持ち、「この場所での結婚式や食事を体験してみたい」と思い、実際に結婚式場のレストランやホテルを訪れるきっかけになるかもしれません。
このように、私たちのサービスは、環境に優しい取り組みとしての価値だけでなく、企業と新しい顧客との接点をつくる架け橋となるのです。
実現可能性
お金の流れ
私たちは、結婚式場やカーディーラーなどから、廃棄予定のお花を無料で提供していただいています。提供いただいたお花は本社で加工を行い、ドライフラワーとして新たな商品に生まれ変わります。
完成したドライフラワーは、提供元の企業さまの紹介カードやパンフレットを添えて販売いたします。このようにして、企業さまにとっては以下のようなメリットがあります
- 本来は廃棄していたお花を有効活用できる
- 紹介カードによる広告効果が得られる
- 広告費をかけずに、企業の社会貢献活動としてのPRが可能
ドライフラワーの販売によって得られた収益は、以下のように使われます
- 加工や販売にかかる運営費(人件費・材料費など)を差し引いた後、
- 一部を社会貢献活動へ寄付しています

制作過程

① お花を受け取る

② お花を解体する

③ 干す(1~2週間程度)



④ 完成(ドライフラワーを組み合わせる)
お花によっては、③→④のときに染めを行います。
青、黄緑、赤、紫色などで染色します。「本物らしさ」を追求したドライフラワーです。
上記の写真は、私たちが学校の文化祭で取り組んだときの写真です。

文化祭では、このように展示を行いました。
このような制作過程で完成したドライフラワーを購入していただきます。
発送方法
インターネット上(BASE上)で販売するとき
ゆうパケットプラス/宅急便コンパクト を用いて発送を行います。
- 小さめの商品に対応、送料が比較的安い
- 専用箱である程度の保護力あり
- 追跡可能でトラブル対応がしやすい
などのメリットがある。
梱包の工夫ポイント
- 衝撃対策 (花材を潰さないよう、クッション材でしっかり包む、箱の中で動かないように固定する)
- 湿気対策 (ドライフラワーは非常に湿度に弱いので、乾燥剤を同梱する)
- 見栄えの意識 (テーマに合わせてナチュラルな包装紙を用いる)
- 注意喚起 (壊れ物、取り扱い注意、上積み厳禁)
対面で販売するとき
販売時には、写真のようにディスプレイしています。ご購入いただいた商品は、透明の袋に丁寧にお包みして、そのままお持ち帰りいただけます。
また、花を差し込んでいる台紙のデザインには特にこだわっており、ドライフラワーの魅力を引き立てるよう、細部まで工夫を凝らしています。
仕入れ元
現在、以下の企業・団体の皆さまにご協力をいただいています。また、今後さらに提携先を広げていく予定です。
① THE GARDEN PLACE SOSHUEN 様(https://soshuen.jp/)
学校から最も近い結婚式場で、すでに取引が始まっています。
毎週水曜日に廃棄予定のお花を提供していただいており、定期的に受け取りに伺っています。
② 日比谷花壇 様
現在、協力に向けてお話を進めている段階です。
正式なご提携に向けて、前向きに交渉を続けています。
③ カーディーラー(予定)
今後、地域のカーディーラーへのご提案も進めていく予定です。
すでに候補企業に目星をつけており、訪問の準備を進めています。
販路
商品は、インターネット(BASE)および対面販売の両方でご購入いただけます。
オンラインでは、どこにいても気軽にご注文いただけるよう、わかりやすい商品ページづくりを心がけています。対面販売では、実物を手に取ってご覧いただける機会をご用意し、商品の質感や雰囲気を感じていただけます。
在庫はすべて私たちの手元で一括管理しており、ご注文を受けた後に丁寧に梱包し、迅速に発送いたします。ドライフラワーの繊細さを考慮し、配送時の破損を防ぐための梱包にも工夫をこらしています。
広報
- instagram等でビジュアル中心の発信を行う
- Wedサイト(活動の詳細や、背景などを伝えるためにできれば作成したい)
- ポスターやチラシ(学校やできれば地域施設などにも)
- イベント・マルシェ出店(リアルに接点を持ち、対面での共感を)
- 地域新聞などに活動紹介を依頼(私たちの場合は神戸新聞など)
法令
消費者の安全性に配慮した商品開発を行います。