しぶず

渋谷の観光地が描かれた手拭いと渋谷周辺のガイドマップ

学校名渋谷教育学園渋谷高等学校
会社名しぶず
商品名しぶてぬ
部署・役職学年ニックネーム
社長2年みやざわ
経理部2年りん
仕入れ部2年ばつねら
広報マーケティング部2年はるっち

商品・サービスの説明

「商品概要」
商品ジャンル:手ぬぐい・ガイドマップ
価格:1500円
容量:手ぬぐい、ガイドマップ一枚ずつ
原材料:木綿100%、紙
販売方法:店の一部を借り、販売することを考えている。販売期間は1週間ほどを想定
ターゲット:渋谷の外国人観光客

 私たち「しぶず」が毎日通っている渋谷駅は、日々多くの観光客が訪れています。その中でも、外国人客には愛されている町になりつつあります。実際、2024年の12月にguidablemarketingが行った調査では、67.4%の外国人客が日本観光の際渋谷を訪れていたと回答しています。また、2022年から連続で1位で、日本1の観光地といっても差し支えないと思います。そんな渋谷に来てくださっている外国人に向けて、渋谷の象徴的な観光地をプリントした手ぬぐいの販売を行います。具体的には、渋谷のスクランブル交差点、代々木公園、忠犬ハチ公像、明治神宮など有名なスポットを手ぬぐいに印刷し、販売をします。

 また、手ぬぐいとともに、手ぬぐいに描かれている柄の場所と一緒に事前にその場所の調査したお店やおすすめスポット、豆知識などが載っているガイドマップを渡します。手ぬぐいは物理的な日本での思い出として残る一方、英語やほかの言語での検索では引っかからないであろう渋谷によく行く人だからわかるおすすめスポットを観光客に提供できる。毎日渋谷に通い、いつも渋谷で遊んでいる、渋谷が大好きな僕らならではの商品だと思います。また、これによって非物理的な思い出と物理的な思い出が作れます。この二つの商品の相乗効果によって価値を高め、思い出に深く刻まれる体験を作り上げます。オリックスホテルマネジメント株式会社によると、旅行では思い出作りをしたいという人が4割弱、普段ではいけないようなところに行けないところに行きたいと答えた観光客は3割弱ととても高い割合を示しています。この商品は二つの側面から私たちは観光客の旅のクオリティを上げます。

 「手拭い」という日本文化を広めたい!!と思う気持ちもあります。実際、社員の一人の津谷は、剣道部に属し、日々手拭いを使っています。そんな中で、手ぬぐいがどれほど便利で使い勝手がいいかを実感しています。部活中だけども、面のなかに巻くという本来の目的に加え、汗を拭いたり、姿勢矯正に使ったり、間合いを図ったりするのに使います.。そして、気分や試合に合わせて様々な柄を選り好みすることによって、各手ぬぐい(5つほど所有していますが)との絆や思い出が生まれます。部活以外の日常生活でも、手ぬぐいはものすごく汎用性が高いです。手拭きはもちろん、お弁当や食品、小物を包んだり、町牧として使ったり他、飾ることもできます。その理由としては薄手で軽く、速乾性があり衛生的であるのに加え、繰り返し使うことができるからです。しかし、この素晴らしい製品は全く海外で知れ渡っていません。そこで渋谷の知名度と観光、そして手ぬぐいの機能性を掛け合わせて今回の提案をしています。

 また、僕たちが発注しようとしている手ぬぐいは主に木綿100%でできています。現在使われているファストファッションの服とは違い、一切プラスチックが入っていないため、土壌汚染や海洋マイクロプラスチックが自然界に入ることも防げる最も環境にやさしい製品です。土にかえる素材でエコな商品を作ることで、SDGSの12番である「つくる責任、つかう責任」に貢献できると思います。特に、12-4である「2020年までに、国際的な取り決めにしたがって、化学物質やあらゆる廃棄物(ごみ)を環境に害を与えないように管理できるようにする。人の健康や自然環境に与える悪い影響をできるかぎり小さくするために、大気、水、土壌へ化学物質やごみが出されることを大きく減らす。」という目標を達成できるはずです。

そして、パフォーマンスを通じて観光客の皆様へただのものとしての価値だけでなく体験までセットで言語や文化の壁を超えた日本文化や新しい価値を提示します。具体的には、法被や和服などなどの日本文化を身にまとった状態で、手ぬぐいの様々な使い方を実演してみたりなどを考えています。パフォーマンスを見ることで、なじみのない手ぬぐいの文化に触れ、パフォーマンスへの対価として手拭いを買う人もいるかもしれません。また、パフォーマンスをすることによって、集客がよりスムーズに行えると考えられます。人が集まっているのを見て、何事か、と興味を持ってくれます。手ぬぐいの販売を超えて、より楽しい渋谷観光をしてくだされば幸いです。物的な商品にパフォーマンスのような付加価値をつけることにより、より思い出に残り、楽しんでくれるはずです。

イメージ図「シブヤラブハチ」

セールスポイント

私たちの企業理念は、「観光客の皆さまに渋谷で最高の体験を提供する」ことです。全社員が旅行愛好者であることを背景に、旅行中において「思い出とともに長く心に残るお土産がない」「ガイドマップだけでは満足できない」などの課題を実感してきました。

渋谷は日本のカルチャー発信地として世界的に有名で、日々数多くの観光客でにぎわっています。スクランブル交差点の圧倒的なエネルギー、最先端のファッション、多国籍な食文化など、その魅力は尽きることがありません。しかし、「観光客に渋谷で最高の経験を提供する」という私たちの理念を掲げる上で、私たちが注目したのは多くの観光客が潜在的に抱えながらも言語化されていない「もやもや」です。この「もやもや」とは自分が旅行をする際、何か物足りないと感じるけれど忘れてしまい、本当に満足の行く旅行ができていないこと、と私たちは定義・言語化しました。

 こうした経験から、私たちは渋谷に訪れる観光客が抱えるさまざまな心のもやもやを解消し、より充実した滞在体験を提供するための商品を考案しました。これにより、観光客一人ひとりのニーズに寄り添った新たな価値を創出し、渋谷訪問の思い出をより深く、豊かにすることを目指しています。

なぜ買いたいと思うのか

トルコ、ドイツ、インド、アメリカの日本に訪れてきた友人たちにお話を伺ったところ、このようなことがわかりました。
● 日本文化への没入
外国人観光客は、単なる観光名所巡りだけでなく、日本の伝統文化に触れ、より深く理解したいと考えている
● 特別な体験の創出
ガイドマップに掲載されている情報以外を含む特別な体験を求めている

渋谷の抱える観光客との理想のギャップ

私たち社員一同は、旅行好きとしての共通項を持っています。国内外の様々な地を訪れる中で、私たち自身が直面した共通の課題がありました。
● 「時間がたっても色あせないお土産」のなさ
旅の思い出を形にするお土産は、単なる物に留まらず、その土地での感動や経験を呼び起こすものであるべきです。しかし、現状では「旅の記憶とともに色褪せない、ちょうどよい物」を見つけることはとても難しいです。
● 「深い体験を導く情報」の不足
一般的なガイドブックやウェブ情報は、確かに基本的な情報を提供してくれます。しかし、それらは個々にとっての「その場ならではの体験」へと導いてくれるものではありません。表面的な情報だけでは渋谷を満喫し、最高の経験を得ることはできません。

どのように最高の経験を提供するのか

これまでの観光体験は、「消費」にとどまり、「記憶に残る思い出」として満足度の高い経験を提供できていません。私たちは、消費を「手拭い」と「マップ」を使って2段階掘り下げることによって価値の高い経験を提供しようと考えています。
私たちは新商品として、「和風デザイン手ぬぐい」とそれに基づく「体験ガイドマップ」を考案しました。この商品は、観光客一人ひとりの渋谷での体験を最大限に引き出すことのできる唯一無二の商品です。

具体的に、どのような顧客が、なぜ私たちの商品を購入するのかについて書いていきます。
私たちが主にターゲットとするのは、トルコ、ドイツ、インド、アメリカ、南アフリカ、イタリアなど、多岐にわたる国々から日本を訪れる外国人観光客です。彼らは全員「日本の文化に強い興味を持ち、自国では味わえない経験を求めている」ことが話していてわかりました。

顧客の心情ストーリー:ジョンの渋谷体験

アメリカから来た20代後半のジョンは、日本旅行を夢見ていました。Instagramで京都の古い神社や東京の未来的な街並みの写真を見て、いつか本物を体験したいと思っていました。渋谷のスクランブル交差点に立ったとき、その人々のエネルギーに圧倒されましたが、観光ガイドでは面白くないと感じ、もっとリアルな渋谷を体験したいと思っていました。

そのとき、ジョンの目に映ったのが私たちのブースで展示していた手ぬぐいでした。伝統的な和柄に加えて、渋谷の街並みと調和したデザインが目を引きました。手ぬぐいの肌触りや軽さに驚きながら、付属の体験ガイドマップに目を向けました。マップには、渋谷の裏路地にある隠れたカフェや、地元の人しか行かない小さな神社、伝統的な工房など、ガイドブックには載っていない場所が紹介されていました。これに惹かれてジョンさんは商品を買い、ガイドブックだけでは出会わなかったであろう場所に行くことができ、思い出が色褪せないお土産を買うことができました。

なぜ多少高価格帯でも選ばれるのか

私たちの商品は「少し高い」と感じる価格であっても、喜んで購入する背景には、以下の理由があります。

現代の観光客は、体験をSNSで共有することで、その価値を最大化します。私たちの手ぬぐいは、その和風かつ現代的なデザインが、渋谷と調和し、写真映えする最高のアイテムとなりますジョンは、手ぬぐいを首に巻いてスクランブル交差点をバックに写真を撮り、隠れ家のカフェで手ぬぐいをテーブルに広げて抹茶を楽しむ様子を撮影しました。#ShibuyaTeNugui #HiddenJapan といったハッシュタグと共に投稿すると、瞬く間に友人たちから「クール!」「どこで買ったの?」といったコメントが寄せられ、彼の満足度はさらに高まりました。手ぬぐいは単なるモノではなく、彼の「特別な体験の証」であり、自分を表すツールとなったのです。

私たちの商品は単なる「安価なお土産」とは違います。僕たちの商品は体験への投資ともとらえられます。
● 付属するマップは、他では得られない渋谷への入り口です。これにより、彼らは画一的な観点から脱却し、マップと手拭いとの相乗効果により付加価値を生み出し、真の文化体験という何にも代えがたい経験をします。
● この商品には、「日本の伝統を身につけて、自分が知らない渋谷を見つける」という明確なストーリーがあります。顧客は単にモノを買うのではなく、このストーリーを体験し、その一部となることに価値を見出します。

私たちの商品が手ぬぐいであることに意味があります。
● 手ぬぐいは日本の伝統的なアイテムであり、外国人観光客にとって本物を感じさせることができます
● 吸水性・速乾性に優れ、軽くてかさばらないため、旅の道中での実用性が極めて高いです。汗拭き、バンダナ、風呂敷、インテリアなど、多様な用途で利用できる手ぬぐいは魅力的であると考えます
● 軽くて薄いため、多くの観光客が直面する「お土産がかさばる問題」に対するスマートな解決策です。

また、自分たちは2人が英検一級、ほかの二人は英検準一級や二級など高い英語力を持っているため、海外観光客への販売も可能です。そして、模擬国連部や英語ディベート部に参加している社員もおり、接客に必要なコミュニケーション能力にはたけています。

私たちはこの商品を通じて、渋谷の観光体験に新たな基準を打ち立て、ただの消費行動を超えた、感情的財産を作り続ける渋谷を目指します。

実現可能性

お金の流れ

元手を使い、特注した渋谷の観光地が印刷された手ぬぐいとセットのガイドマップを仕入れます。
また、必要であれば少額の販売場所代を払い、渋谷駅付近で外国観光客に向けて販売します。

制作過程

手拭いの卸様に手拭いの、プリントアース様にガイドマップの発注を依頼し、パフォーマンスや手拭いの理解を深めたうえで渋谷という街の付加価値をつけ売り出す。

発送方法

対面販売を想定しているため発送費用は発生しません。

仕入れ元

手ぬぐいの卸様

今回の発注では大量発注による割引が適用されるため、1枚500円(概算)という低コストでの仕入れが可能です。また、反応染めに対応しており、色落ちしにくく、長期間使用できる高品質な手ぬぐいを制作できます。さらに、デザインの相談から印刷、封入作業まで一括対応していただけるため、作業時間の短縮に繋げられるうえ、タグや説明書の封入も可能で、追加の外注コストを削減することにつながります。

プリントアース様

A5サイズ・巻き三つ折り・両面カラー・コート90g の仕様で、1部あたり36.525円 という低価格で印刷可能です。またフルカラー印刷に対応しており、手ぬぐいのデザインや写真を鮮やかに再現できます。さらに、光沢紙(コート90g)を使用することで、視認性が高く、外国人観光客にとって魅力的なガイドマップを提供できます。プリントアース様はエコフレンドリーな印刷技術を採用 しており、環境負荷の少ない製品の提供にもつながります。

販路

渋谷に来る観光客の方向けにパフォーマンスを含んだ体験を提示し、対面で販売をします。販売にあたっては渋谷区役所の都市整備課に連絡し、路上販売や出店の許可申請を行うことを想定しています。また、週末や休日など、外国人観光客の数が比較的多い日に積極的に販売を行うことで集客の最大化を図ることを考えています。

広報

パフォーマンスをすることによる話題性やSNSを通じた宣伝。また、しぶずの公式インスタグラムやX等で、手ぬぐいに加え、渋谷周辺の情報や観光客様のエピソードなどを投稿し、より楽しい渋谷観光を可能にします。

法令

著作権法第46条「建築物の撮影の自由」によると、公開された建築物については、自由に撮影・描画して利用することができる(営利利用含む)と書かれており、渋谷のスクランブル交差点などの風景を撮影して販売するのは法律に抵触しない。そのため、マップに載せる写真や手ぬぐいのデザインに関するものは法律には抵触しない。