国立市の桜並木の四季を味わう入浴剤
学校名 | 都立国立高等学校 |
会社名 | カマエ |
商品名 | とこしえざくら |
部署・役職 | 学年 | ニックネーム |
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社長・仕入れ部 | 2年 | エルボーsinθ |
経理部 | 2年 | ハッピーNa |
広報マーケティング部 | 2年 | パイオニア侍 |
リンク集
商品・サービスの説明
家で国立市の桜の四季を味わえる入浴剤
〈商品の名前の由来〉
とこしえは古語でいつまでも続くことという意味です。国立市の桜の美しさや、桜守の活動がこの先も不滅であってほしいという願いと桜の姿をいつでも楽しめ、形として残り続ける事のできる我が商品の特徴を重ねて『永遠の桜』すなわち『とこしえざくら』と名付けました。
〈商品開発の動機〉
私たちが日々暮らす東京都国立市は桜並木が自慢の市です。その全長は約2キロメートル、桜の本数はなんと400本を超えるとても立派なものであり、季節によって姿を変える様は見る人の心を動かします。この大規模な桜並木は「くにたち桜守」というボランティア組織によってメンテナンスされているのですが、現在このボランティア活動に参加しているのは、大谷和彦さんというご年配の方一人のみ。大谷さんの桜守に対して熱心に取り組む姿は小学校の道徳教材に掲載されるほど大きな評価を受けています。実際に彼とお会いし、活動の現状について聞いたところ、「一人でこれほどの量の桜をメンテナンスするのは非常に大変だ。」「行政からの協力もないため、多額の苗木やメンテナンス費は自費出費をするしかない。」「この活動もそろそろ世代交代の時であるのに、広報活動が活発に出来ず、継承する人がいなくて困っている」などと様々な課題をおっしゃっていました。それを聞き、私たちも実際に桜守の活動を行ってみると、一本の木でも手入れするのには大きな手間がかかると痛感しました。しかし、一本の木でもたくさんの労力と時間がかかるのに、大谷さんは毎日一人で何百本の木を手入れしています。大谷さんの苦労をひしひしと感じた私たちは少しでも大谷さんの力になりたい、日頃から桜の美しい姿を楽しませてもらっている私たちには感謝の気持ちとして何が出来るだろうかと考えるようになりました。そこで大谷さんは桜守の課題に加えて「広報活動を活発にしてもっと桜の魅力をたくさんの人に伝えてほしい」という思いをおっしゃっていました。お客様のニーズに沿わせ、かつ国立市の桜を用いた商品を実現するために今回私たちはリアビズ模擬企業グランプリに参加し、商品開発に至りました。
〈商品概要〉
一商品あたりの内容量 25g×4袋
→それぞれ桜の春夏秋冬をイメージした入浴剤にする
季節 | 色 | 香り | 入浴剤 |
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春 | 淡いピンク | 桜 | シュワシュワ |
夏 | 深緑 | 桜の葉 | さらさら |
秋 | 茜 | 桜の幹 | とろみ |
冬 | 白 | フローラルブーケ | あったか |
◎春
春はほのかにピンクが色づいた大きな桜の木が大学通りに沿って盛大に花を咲かせています。入学シーズンであるこの時期、学生たちの晴れ姿を輝かせるべく開花する国立の桜は本当に素晴らしく、新生活を応援してくれます。
春の入浴剤はこのように桜が華麗に咲いている様子を消費者の皆さんにお風呂で味わっていただくために入浴剤の色は淡いピンク色に、匂いは桜の香りになっています。色は、国立の桜により近づけるため普通のピンク色よりもより淡いピンク色になっています。また桜の開花をイメージして炭酸のようにしゅわしゅわした入浴剤を使います。
◎夏
淡いピンクの春から深い緑色に変わっていきいきとした印象を与える夏。桜並木は一面緑色に染まります。それは自然の逞しさを私たちに実感させるとともに、落ち着いた緑色で自然の癒しを与えてくれるものとなります。
夏のこの落ち着いた雰囲気を感じていただくために、夏の入浴剤の色は深緑色に、匂いは桜の葉(桜餅のような匂い)の香りになっています。また夏のさっぱりとして、フレッシュな様子をイメージしてサラサラな肌触りのお湯になる入浴剤を使います。
◎秋
桜は春が見どころだと思われがちですが、秋の茜色一色に色づいた桜並木も美しく見る人を圧巻させます。秋風が吹いて、赤く色づいた葉がひらひらと舞う並木を通ると、ほのかに肌寒くどこか哀愁のある秋の雰囲気を存分に味わうことができます。
入浴剤の色は深まった秋の葉を表現できるようオレンジ味のある赤に、香りは秋の新鮮な桜の幹の香りをイメージしています。秋の入浴剤は他の季節とまた違った感覚を味わってもらう(季節の移り目を感じてもらう)ためにほかの季節をイメージした入浴剤では味わえないとろみのある肌触りにします。
◎冬
春や夏、秋とは異なり神秘的な美しさを感じさせる冬の桜並木。桜の木に雪が降り積もって一面が真っ白になった景色が、私たちをまるで幻想的な世界に迷い込んだかのように思わせてくれます。
そのような冬の景色を表現するために、入浴剤の色は白色にします。香りはフローラルブーケにすることで雪景色の中にも桜を感じていただけるようにしました。冬の入浴剤は寒い冬の季節を乗り切れるような様子、桜が春に向けてパワーを蓄えている様子を表現できるよう暖かいお風呂に入れるよう、今までの入浴剤に比べ、あたたかさを感じられるような入浴剤にしました。
入浴剤のパッケージは一つ一つ桜の一年の色の変化をイメージし、春はピンク・夏は緑・秋は茜・冬は白のデザインにします。箱には以上の四つの入浴剤を春夏秋冬の順に入れます。この箱には桜の木がデザインされており幹以外の、葉や花が実る場所をくり抜いておくことで、消費者の方が使うごとにくり抜いた場所の部分がピンク・緑・茜・白と変わり、パッケージで桜の四季を視覚的に楽しんでいただけるようになっています。
〈消費者の皆さんにより楽しんでいただくための工夫〉
国立の桜を紹介するメッセージカードを入れることで消費者の皆様に桜並木の魅力をより知ってもらおうと考えています。具体的には四季の桜の様子の説明、桜以外の綺麗で多様な種類の花の紹介、どのような種類の桜があるかなどの内容を掲載する予定です。
また、全て入浴剤を使い終わると、くり抜かれた場所から見える、消費者の皆さんへの感謝のメッセージを書きます。消費者の皆様が快く私たちの商品を使い終われると考えています。
〈商品説明欄について〉
成分表示のほか、桜守りの活動を紹介しているホームページに飛ぶためのQRコードをつけることを考えています。また、空欄には桜守の活動責任者大谷和彦さんからの桜の各季節の見どころの説明を載せることも考えています。
〈ターゲット層〉
単独世帯から家族世帯まで幅広い年代の人を対象にしています。国立市に訪れる外国人や、他の県・地域の人にも国立市の桜をアピールすることで、国立市と桜守の知名度を上げることができると考えています。
※並木の写真の出典 建築とランドスケープ 様
※入浴剤カラーのサンプル写真 温泉の素.com株式会社 様
セールスポイント
1. 国立市を訪れることの難しい方にも桜を味わってもらうことができる
国立市周辺の市区町村やもっと遠い地域に住む方にとっては、桜並木を見に、実際に国立市に訪れることは困難なことだと思います。そこで私たちが提示する入浴剤は4袋で1セットとして、それぞれ春、夏、秋、冬を表します。春は桜の花にちなんだピンク色かつ、開花の雰囲気を味わっていただくためにシュワシュワ感あふれる入浴剤にし、夏は青々と茂る桜の葉をイメージして、さらさらな肌触りの緑の入浴剤にするなど、細部にまでこだわり、4つの入浴剤それぞれに違いを見せます。この工夫によって国立市に訪れることが出来ない人にも国立市の桜の四季の変化を目、鼻、肌で感じられるという魅力があり、消費者の購買意欲を掻き立てると考えます。
2. 日本人の健康課題の改善
現代の人々にみられる入浴の健康課題の一つに一日平均入浴時間の欠落が挙げられます。実際私たちもあまりに疲れすぎてしまった日には湯船に浸からず、シャワーで済ませてしまうことがあります。湯船に浸かることはリラックス効果や、体の修復など様々な効果があり、その効果が最も大きく現れる入浴時間は15分~20分といわれています。しかし、ある調査の結果によると、お風呂に入るのが面倒だと感じるとアンケート回答者全体の65、8%の人が回答し、全体の平均入浴時間は5分~13分の方が大半を占めていました。そのためシュワシュワしたり、色を綺麗にしたりなどの創意工夫をこめた入浴剤を提供することで消費者の方々が入浴を面倒臭いという考えから、楽しいと感じられるきっかけになり、最終的には入浴時間が伸びると考えています。
⒊ 桜守活動の支援になる
動機にも書いたように、現在国立市の桜並木の手入れは大谷和彦さん一人が行っています。新しい桜の苗木も基本的には大谷さんの自費出費となっているのが現状です。この現状を打破するために、私たちはこの企画書が第一次審査を通過し、商品を実現できた暁には、利益の多くを桜守の活動の支援金として大谷さんに寄付し、活動に役立ててもらおうと考えています。また商品の裏には桜守の活動についての動画のQRコードを載せ、消費者の皆さんに桜守の活動に興味をもってもらえるようにします。
⒋ オーバーツーリズムの改善
現代の日本ではオーバーツーリズム(観光公害)という問題が指摘されています。オーバーツーリズムとは特定の観光地に観光客が偏ることで、その地域の環境や住民、施設に影響を与えてしまうということです。オーバーツーリズム国立市の桜を入浴剤という商品を通してPRすることで、国立市の観光客を増やし、都心との観光客の数の差を埋めることで、少しでもオーバーツーリズムの改善に繋げられると考えます。
⒌ お土産やプレゼントにも最適
桜の花言葉は「優美」「優れた教育」など華やかで前向きな意味のものばかりかつ、入浴剤は食べ物に比べて保存がきくため、ご家庭で使用するだけでなく、プレゼントとして大切な人にあげるのことにもこの商品は適しています。家族や友人みんなで桜をお風呂で楽しめるという消費者側へのメリットに加えて、お土産を通じて、更なる国立市の桜並木の認知度を上げるという国立市へのメリットの双方が見込めると確信しています。
6. 桜の「もったいない」を活用する
入浴剤には本来捨てられるはずの桜の葉を活用しようと思います。例えば、春の入浴剤には国立市の桜の葉のエキスを含めることで上手く再利用します。国立市の桜の要素を限界まで入れることで、よりお客様に臨場感を味わってもらうとともに、資源をまたリサイクルして環境にやさしい入浴剤を目指します。
実現可能性
◯会社名の由来について
会社名の「カマエ」は『心構え』と少林寺拳法の『構え』からきています。心構えは、物事に対する心の準備や覚悟という意味です。起業をして、自分の作りたい商品を売り出すというのは相当な覚悟がいることだと思います。私たちは、リアビズに応募するにあたって時には苦しいこともあったけれど、商品を作ることに対する覚悟をもって取り組んできました。『心構え』をして誠意を持ってつとめていきます。また、この会社の三人は少林寺拳法部に所属しているという共通点があり、私たちらしさを存分に出した会社名になっています。
◯制作について
「温泉の素.com株式会社」という長野県飯田市にある入浴剤製造専門の企業に入浴剤を制作してもらうことをご快諾いただいています。
温泉の素.com株式会社様は、現在全国47都道府県1400社以上の温泉施設、企業と取引してきた経歴のある会社です。有名なリゾートホテルとの取引の実績もあり、非常に信頼できる会社です。
最近で言うと、国立市の隣にある稲城市のお客様に同様に入浴剤の依頼を受け、実際に製造したことがあるとおっしゃっていたため、私たち国立市との取引も十分に可能です。また、温泉の素.com株式会社様は、温泉療養指導士の資格、アロマセラピー検定1級、アロマテラピーアドバイザーを取得しているため、入浴剤に精通している会社です。事前に成分調査をし、何度もテストを繰り返しているため、アレルギーがあるお客様にも安心してご購入していただけます。近頃問題視されている紅麹も使用しておりませんので、安全性には十分保証があります。
温泉の素.com株式会社様の方と電話とメールでのやり取りをして、商品のイメージやパッケージ、値段、入浴剤の色、商品に関わる法律などについて綿密に打ち合わせをしてきました。電話やメールだけでなく、実際に温泉の素.com株式会社様の企業の方とお会いして、商品の説明をし、お互いの商品への認識を合致させました。すでに制作に関する不明瞭な点を全て解消しているため、一次審査通過した場合は素早く円滑に制作に取り掛かることができます。
◯広報活動について
①公式Instagram、X、YouTube、TikTok アカウントの設立
入浴剤の紹介、国立市の大学通りの桜について投稿していきます。入浴剤のASMRなどの若者の流行を取り入れた投稿をし、幅広い世代に商品について知ってもらえるようにします。
投稿から公式ホームページ、LINE、ショップに飛べるようにURLを掲載します。
②公式ホームページ、公式Lineの設立
商品についての詳しい説明や、販売についての情報発信をします。
③学校のホームページで宣伝
一次審査を通過した場合は、都立国立学校のホームページに掲載許可をいただいています。
④国立市商工会のホームページで宣伝
一次審査を通過した場合は、国立市商工会のホームページに掲載許可をいただいています。
⑤国立市の広報紙による宣伝
具体的には「市報くにたち」と広報誌「まごころ」に取材を申し込む予定です。
⑥チラシの作成、配布、学校や地域の掲示板に掲示
商品宣伝用のポスターやチラシは無料で温泉の素.com株式会社様の方制作していただけるということになっています。
⑦学校の説明会での宣伝、文化祭での宣伝
◯販売方法について
- BASEでショップを開設してネット販売
- 都立国立高校内での手売り販売
- 地域のお祭りでの手売り販売
この3つを主に計画しています。通信販売では送料のお金が追加でかかってしまうため、売れにくいと予想しています。そのため、通信販売と手作り販売の割合を1:2にすることで、売れ残りを防ぎます。
◯顧客のニーズについて
株式会社バスクリン(本社:東京都千代田区)が2022年3月9日〜11日に1560人(10代から60代)に行った調査によると、入浴剤の使用率は60.1%でした。このことから入浴剤は、世間からの需要が十分に高いと言えます。
また、入浴剤を入れた湯と何も入れていないさら湯では、入浴剤を入れた湯の方が肌への刺激が少なくなります。これは入浴剤がお湯を柔らかくするからです。色や香りの効果によって、リラックス効果が大いに期待されるため、疲れを感じる現代人にとってのニーズは非常に高いです。
◯法律について
成分表示をパッケージの裏に記載するため、栄養成分表示の法律の規制にはかかっていません。パッケージの箱のデザインは自分たちで行うので、肖像権の規制にもかかりません。
◯人員・情報共有について
私たちは他のグループより少ない生徒三人です。
ですが、三人は同じ少林寺拳法部に所属していて、普段からとても仲が良いので、情報共有には漏れがないという自信があります。これまでも、些細な情報でもラインを通してすぐに共有してきました。また、今後は毎週2回の会議を開いて、お互いの進捗状況を確実に共有していきます。部署にとらわれず、三人で協力一致して取り組んでいきます。
◯顧客対応、クレーム対応について
国立市の桜についてお客様により知っていただき、温かい気持ちになっていただくために、メッセージカードを同封します。同封するカードに、チームの連絡先メールアドレスを書くので、意見などはメールで受け付けます。商品に関する意見は温泉の素.com株式会社様とすぐに共有して、できる限りお客様に満足いただける臨機応変の対応をしていきます。
◯追加販売について
追加販売は基本的に行わない予定です。数に限りがあるため、売り切れてしまったという事態を防ぐために、お一人様3つまでという制限を設けます。
◯送料について
全国一律350円(税込)で発送できる日本郵便の定形外郵便(規格外)を利用する予定です。ネット販売では送料を商品値段に含めて商品を販売します。